唯一のホンダチームがFK8型シビックRをお披露目「全員にとって特別な瞬間」/BTCC
2025年4月17日(木)11時3分 AUTOSPORT web

クロフトでの公式プレシーズンテストを経て、各陣営が続々と2025年体制を確定させるなか、今季2025年よりBTCCイギリス・ツーリングカー選手権へ復帰を果たすワン・モータースポーツが、参戦休止を経てアップデートされた『FK8型ホンダ・シビック・タイプR』の2025年仕様をお披露目した。
ブラックリーを拠点とするシリーズ唯一のホンダ陣営は、イギリスを代表するブランディングスペシャリスト、ジョイス・デザイン社がコンセプトとフィッティングを担当したブラック&ゴールドのカラースキームを公開。チーム再合流のジョシュ・クックと、ステファン・ジェリーがコアカラーをまとい、BTCCでのチャレンジを再開する。
「カラーリングの発表は、どのシーズン開幕前でも胸を躍らせる瞬間だ。昨年はチームにとってグリッドに立つことができなかったことを考えると、このプロジェクトに関わる全員にとって特別な瞬間だよ」と応じたクック。
「ここ数週間、シビック・タイプRのステアリングを握ることができて本当にうれしく、充実した走行を楽しむことができた。カラーリングが完成し、とてもカッコ良く仕上がったし、シーズン開幕が待ち遠しいね」
この1年のブランク期間にNGTC規定モデルの熟成と底上げを図ったというチームの言葉どおり、先のテストでは連日トップ10入りを果たしていたクックに対し、名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)製のBMWから前輪駆動モデルにスイッチするジェリーも次のように付け加えた。
「このカラーリングは本当に気に入っているよ! 黒、金、そして白とチームの3種類のコアカラーを組み合わせることで、確かに迫力のある仕上がりになっているね。スタジオの照明の下でも素晴らしいから、サーキットを走ればさらに美しいはずさ」と続けたジェリー。
「ここ数週間、前輪駆動のシビック・タイプRの扱いに慣れるのは本当に楽しかった。着実に進歩しているし、新年度に向けてチームは良い状態にあると感じている。次のテスト、そして開幕戦に向け全力で取り組んでいくつもりだ」
■3台目のカラーリングと4台目のプログラムを発表
同じく今季も総合でのタイトル候補として参戦するヒョンデ陣営エクセラーエイト・モータースポーツは、トム・イングラム、トム・チルトンの新生チーム・ヴェルツに加え、3台目の『ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス』をドライブする新加入アダム・モーガンの33号車を披露。BTCCではお馴染みとなるドレイパーツールズがサポートし、ライトブルーを基調にホワイトとレッドのアクセントが採り入れられた。
さらにエクセラーエイトで4台目のシートが確定していたマイケル・クリースだが、その参戦プログラムはシーズン前半戦までとされ、後半からは26歳のセナ・プロクターがステアリングを引き継ぐこともアナウンス。プロクター自身、開幕5戦でリザーブドライバーを務めた後、2020年にヒョンデがBTCCデビューを飾ったシーズン以来の古巣復帰を果たす。
「エクセラーエイトとともにBTCCに復帰し、まずはリザーブドライバーとしてチーム・ヴェルツに加わることができて大変光栄だ」と、待望のレースシートを射止めたプロクター。
「このクルマはシリーズに初めて導入されたときに運転したことがあるから、当時からどれだけ進化したのかを見るのが楽しみだ。現在は明らかにグリッド上でトップクラスのマシンの1台だし、しばらくシリーズから離れていたが、最初からすぐに調子を取り戻し、好成績を目指したいと思っている」
「素晴らしいマシン、素晴らしいチーム、そしてトム・イングラム、トム・チルトン、アダム・モーガンという3人の素晴らしいチームメイトがいる。すべてが順調だし、言い訳はできない。復帰できて本当にうれしいし、このパートタイムが2026年以降のフルタイムプログラムに向け、確固たる基盤を築く機会となればいいね」