ドラフト候補の東洋大・島田が92球で2失点完投 「打たせて取る投球ができた」東都大学
2025年4月17日(木)13時36分 スポーツニッポン
◇東都大学野球リーグ1部・第2週第2日 東洋大6—2国学院大(2025年4月17日 神宮)
今秋ドラフト候補の東洋大・島田舜也投手(4年=木更津総合)が2安打2失点完投で1部初勝利を挙げた。
わずか92球。1週前に地獄を味わった最速154キロ右腕はスピード追求より、制球重視の新境地で9回を投げ抜き、今季初の勝ち点奪取に導いた。
「全体的に打たせて取る投球ができた」。エースは冷静に振り返ると「亜大戦は力みからテークバックが小さく体の開きも速くなって、真っ直ぐが弱くなったりコントロールが乱れたので、そこを修正しました」。8日の亜大戦。8回途中から登板もタイブレークの10回2死満塁から逆転サヨナラ満塁弾を喫した反省を生かした。
「ドラフトを意識しすぎた投球があの結果になったので、落ちるところまで落ちたというか…。家族からも“あんな投球したら1位はない”と言われて…いい切り替えができました」。この日の最速は151キロで5奪三振。現状には満足していない。「コントロールもビタビタ決まった訳じゃない。もう少し修正できたら」
大器と認めているからこそ、井上大監督も辛口の採点だ。「あの内容じゃボクは満足していない」。16日の1回戦はベンチ入りメンバーからあえて外した。なぜ3年生・大坪が1回戦に任せたのか。エースに考える時間を与える指揮官の“荒療治”だった。
次週はリーグ5連覇を狙う青学大と対戦。「青学を止めたい。倒したいですね」。王者打倒へ、島田が力を込めた。