“YouTubeゴルファー”ブライアンに米ツアー出場停止処分 LIVのイベント参加が問題視
2025年4月18日(金)7時0分 ALBA Net
米ツアーの無期限出場停止処分を受けたウェズリー・ブライアン(撮影:GettyImages)
米ツアー通算1勝で、YouTubeゴルファーとしても人気のウェズリー・ブライアン(米国)が、LIVゴルフ関連イベントに出場したことを理由にPGAツアーから無期限の出場停止処分を受けた。海外メディアの『Golfweek』などが報じた。
問題となったのは、LIVゴルフ・マイアミ大会の期間中に撮影されたYouTubeイベント『The Duels: Miami』。このイベントはLIV所属選手6人とYouTubeゴルフクリエイター6人がチームを組んで対戦する9ホールのスクランブルマッチで、賞金総額は25万ドル(約3500万円)がかけられていた。
ブライアンの兄ジョージとセルヒオ・ガルシア(スペイン)のペアが、バッバ・ワトソン&ルーク・クォンを下して優勝したこのイベントは、YouTubeチャンネルの『Grant Horvat Golf』で200万回以上再生されており、大きな話題を呼んでいる。
しかし、PGAツアーはこの出場を問題視。イベントの発表翌日にブライアンは“保護観察扱い”となり、動画公開の翌日に正式に出場停止処分が下された。これにより、昨年2位に入った「コラレス・プンタカナ選手権」(4月17〜20日)への出場を逃すことになった。
「The Monday Q」のライアン・フレンチ氏によると、イベントに関与したクリエイター全員が「ツアー関連イベント・コンテンツからの除外の可能性がある」と第三者を通じて警告を受けていた。ただし、最終的に処分が科されたのはブライアンただひとり。これについて、PGAツアーからの正式コメントは出ていない。
ブライアンは2017年に「RBCヘリテージ」でツアー初優勝。その後はケガに苦しみ、ツアーでのフルステータスを失ったものの、若年層を中心に人気YouTubeゴルファーとして注目され続けている。
今回の出場停止処分についてブライアンは、「この8〜9年、本当に素晴らしいチャンスをもらってきた。PGAツアーには本当に感謝している。これが僕のゴルフキャリアの終わりになってほしくない」とフレンチ氏に語っている。
ただし、LIVゴルフのイベント参加については、「後悔はない」と明言。「あの動画は、YouTubeゴルフ界で最も影響力のある動画のひとつだと思う。僕たちはこれからもグラント(・ホルヴァット)を支援し、YouTubeを通じてゴルフの発展に貢献していく」と話した。
<ゴルフ情報ALBA Net>