「大親友」が待つ舞台へ 水木春花、地の利を生かしプロ初V
2025年4月18日(金)12時50分 ALBA Net
水木春花がうれしいプロ初優勝を挙げた(撮影:GettyImages)
<フンドーキンレディース 最終日◇17日◇臼杵カントリークラブ(大分県)◇6459ヤード・パー72>
23歳のルーキーが地の利を生かした。単独トップで出た水木春花がトータル7アンダーで逃げ切り、ステップ・アップ・ツアー初V。昨年プロ入りした97期生の中では、一番乗りの勝利となった。
出身は大阪府の枚方市だが、小学6年生のとき大分市に引っ越し。開催コースの臼杵CCは、大分高校ゴルフ部の活動で毎週のようにラウンドしていたという。今大会には2015年から出場しており、3度のローアマを獲得している。
そんな“勝手知ったる”コースで、その経験が大きく生きた。最終日の17番パー4。5メートルのバーディパットを迎えたときに、こう思ったという。
「2位とは1打差だけど、きょうの18番はピンが2段グリーンの上。ボギーも十分あり得る。プレーオフにしないためにも、このパットをしっかり打とう」
18番の特性を熟知していたからこそ、17番を勝負どころと判断。しっかりとバーディを奪って勝利を引き寄せた。
「18番ではファーストパットが9メートルぐらいあったので、4パットも頭をよぎりました。手が震えていましたが、自分を信じて打ちました」
プレッシャーをはね除けてつかんだこの勝利は、今後への大きな自信になる。「大事なアプローチの場面で体が思うように動かないなど、貴重な経験もできました。そういう課題を解消して、複数回優勝したい。明治安田ステップランキングで2位以内を目指します」。
この目標を達成すれば、来季のレギュラーツアー前半戦出場権が手に入る。「同学年で大親友の永嶋花音ちゃんはJLPGAツアーで戦っているので、早く追いつけるように頑張るのみです」。プロ初優勝を胸に、目標は明確。盟友と同じ舞台に立つその日まで、ルーキーはアクセルを踏み続ける。
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