2026年F1パワーユニット規則を支持するメルセデス代表、その先の規則変更には「オープンな姿勢で考えている」
2025年4月18日(金)8時0分 AUTOSPORT web

2026年のF1技術規則を早急に撤廃して将来のパワーユニット(PU)を自然吸気V10エンジンに置き換えるという案について、F1バーレーンGPの週末に会合が行われ、チームとマニュファクチャラーはこれに反対した。メルセデスのチーム代表トト・ウォルフは、予定どおりのレギュレーションで戦い、その後、次の規定について検討するべきだと語った。
バーレーンGP終了後、エンジン規則が早急に変更される可能性についての彼の立場を尋ねられた際、ウォルフは、来年から使用される予定のパワーユニットに集中すべきであり、FIAやレッドブルが推し進めていたような、性急で衝動的な対応を取る必要はないとの考えを示した。
「我々がすべきことは、一時停止ボタンを押して、来年がどうなるかを見ることだと思う」とウォルフは述べた。
「エンジンは洗練されている。来年のF1エンジンは、電動が50%を占めており、非常に挑戦的だ。しかし同時に、それがうまくいって成功すれば、我々は自動車業界の先駆者となる」
「そしてその後、次の規制サイクルがどのようなものになり得るか、第一に、どのようなエンジンが市販車との関連が強いか、そして第二にどのエンジンがショーに最適であるかを考えよう」
ウォルフは、将来、自然吸気エンジンへ回帰することを完全には否定していないものの、2026年のパワーユニット規則への準備のなかで見られているように、持続可能な燃料の開発が驚異的な速度で進み続けるならば、将来のエンジンに関してF1が最優先とすべきふたつの基準は、「市販車との関連性」と「ショーの面で優れていること」であると強調した。
「私は、それが常に支配的な要因になると思う。だから、パワーユニットメーカーにとって市販車との関連性が一番大事なことであるというのが一般的な見方かもしれないが、ショーの要素も我々の意思決定において同等の重みを持っている。我々は次のエンジンに関して、オープンな姿勢で考えている」