4連覇中の王者フェルスタッペンを「倒せる」と豪語 角田裕毅が“エース”に異例発言 その背景は?「今はそれほど離れていない」
2025年4月18日(金)10時12分 ココカラネクスト

サウジアラビアGPでの飛躍を誓う角田。(C)Getty Images
声価を高める日本人は、中東の大都市での飛躍を誓う。
現地時間4月18日から行われるサウジアラビアGPで、レッドブルの角田裕毅は、チームのエースドライバーで、ドライバーズ選手権で4連覇中のマックス・フェルスタッペンに「勝てる」と断言した。
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自信は間違いなく深まっている。去る3月27日に異例の形でリアム・ローソン(現レーシングブルズ)とのシート交代を命じられた角田は、レッドブル昇格2戦目となった先のバーレーンGPでは9位に入賞。ピットインでの信号機トラブルに苛まれながらのポイント獲得は、クリスチャン・ホーナー代表が「かなり良い走りを見せてくれた」と評価したように、操作困難とされるマシン『RB21』に対する一定の対応力を感じさせた。
結果を出さなければならないという重圧下で、非凡なドライビングスキルを見せつける角田。もっとも、本人は英メディア『The Raceいとした。
まだ道半ば——。だからこそ、フェルスタッペンとの“競争”にも自信があるのかもしれない。絶対的エースとの差について「自分は、おそらくこの車を運転していて、完全にリラックスできていない。僕は急いでいて、完全にはコントロールできていない」「彼はすでにこの車に大きな自信を持っている。だから僕とは全く違う」と語る角田は、こう続けている。
「これまでのところ、マックスと自分は、ドライビングスタイル、ブレーキのかけ方、リリース部分など、すべてにおいてかなり似ている。お互いにドライビングスタイルが、どう違うかなんて考えたこともなかったですけど、今のところそれほど(ドライビングスキルの実力は)離れてはいないと思う。この車から必要なものをすべて解き放つことができれば、おそらく彼(フェルスタッペン)を倒せることが分かっている」
昇格2戦を終えたドライバーとしては、かなり大胆な発言ではある。実際、英紙『Daily Express』は「ツノダはかなり思い切った発言をした」と強調して伝えたほどだ。ただ、そうした言動はレーシングブルズで4年の研鑽を積み、心身ともに成長を遂げた角田だからこその発言とも言える。己の可能性を信じる彼は自らがエースを破るという青写真を本気で描こうとしている。
仮にフェルスタッペンを破れば、世界的な話題となるのは間違いない。それだけに18日に幕が開けるサウジアラビアGPではフリー走行から24歳の日本人ドライバーから目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]