「重要なチャンス」侍ジャパン撃破に燃える韓国 “異例”の日韓戦実現に母国メディアも緊張感「日本は世界最高の野球大国」
2025年4月18日(金)7時0分 ココカラネクスト

前回のWBCではイ・ジョンフやキム・ヘソンら実力派を揃えながら早期敗退となった韓国代表。(C)Getty Images
覇権奪回に向け、“アジアの虎”が燃えている。
3月17日、野球日本代表は、今年11月15、16日に東京ドームで韓国代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本 vs 韓国」を開催すると発表。来春に控えたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた強化を図っていく方針が固まった。
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意外にも「強化試合」という形での対戦はこれまで一度もない両国。まさに異例の日韓戦と言えるわけだが、17日の会見に出席した韓国代表のリュ・ジヒョン監督は「怪我さえなければ最強のメンバーでチームを構成したい。新旧の調和を図って、最上級のチームで試合をしたい」と本大会を想定した姿勢で臨む覚悟を示した。
北京五輪で金メダルを獲得して以来、国際大会ではタイトル戦線から遠のいている韓国。それだけに次回のWBCに懸ける意気込みは強く、この侍ジャパンとの一戦にも国内での緊張感は高まっている。
スポーツメディア『OSEN』は、韓国野球委員会のホ・グヨン総裁による「侍ジャパンは世界中の野球界が認める最高のチームとして地位を確立している。韓国としては、彼らと良い勝負をすることが以前とは違う重みを持っている」とのコメントを紹介。その上で「韓国が日本に勝利したのは、2015年のプレミア12決勝が最後。すでに10年も前になる」と記し、両国の差を明確にした。
「2023年のWBCでアメリカを破り、世界一となった日本は、名実ともに世界最高クラスの野球大国である。そんな一歩上の実績を誇っている日本を相手に韓国は経験を積み、WBCの戦力を事前に探る重要なチャンスを得たと言えるだろう」
また、韓国メディア『My Daily』も「日本と韓国はWBCの第1ラウンドで台湾、オーストラリア、チェコとともにC組に入っている。すなわち今回の試合は、本大会での真剣勝負に先立ち、お互いの戦力を事前に探ることができる重要な評価の場となる」と分析。単なる日韓戦にはならないという見方を強めた。
「リュ・ジヒョン監督は、日本との2試合を通じて国内選手たちを点検して補完すべき部分を把握、WBC代表チーム選手選抜に参考とするはずだ。そして一方の日本は韓国の戦力分析に集中する計画だ」
本大会までの限られた強化の場で、両国はいかなる試合を見せるのか。これまでとは異なる緊張感に包まれた“ライバル対決”となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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