「誰も打てないんじゃない?」唸る虎の高卒左腕が驚異的な理由 藤川阪神での“本格開花”を裏付ける凄まじい「11.25」
2025年4月18日(金)11時7分 ココカラネクスト

阪神の窮地を救う快投を見せる及川。(C)産経新聞社
24歳の左腕が異彩を放った。
4月17日に神宮球場で行われたヤクルト戦で、阪神の及川雅貴は、5-5で迎えた延長10回から登板。2回をパーフェクトに抑えて、チームの逆転勝利に貢献。自身も今季2勝目を挙げた。
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怪腕が唸った。土壇場の9回で追いつかれた後の延長10回のマウンドは、間違いなく嫌な流れがあったが、及川は飄々と投げ込んだ。先頭の茂木栄五郎を三球三振に仕留めると、続く山田哲人も三球で空振り三振に切って取るなど無失点に抑えた。
直後の11回表に阪神は近本光司の2ラン本塁打で勝ち越しに成功。藤川球児監督の抜群の信頼を受ける及川は、その裏のマウンドに立つと、この日3安打の西川を三振に抑えるなど、危なげなく試合を締めた。
今春に選抜高校野球を制した横浜高校からプロ入りして6年目。中継ぎでポジションを勝ち得た24歳は、本格開花の時を迎えている。まだ開幕2週間を終えたばかりでサンプルこそ少ないが、8登板で、防御率はなんと0.00。さらにWHIP0.38、奪三振率11.25、被打率.074というハイアベレージを記録している。
2シームやカットボールなど変化球の制球力に磨きがかかり、打者を牛耳る投球が出来ている。そんな圧倒的な存在感を放つ及川には、虎党たちも脱帽。Xでは「神です」「WBCもあるんじゃないか」「本当に驚異的な投球」「誰も打てないんじゃない?」「及川の時代が来た」「ブレイクだ」と賛辞が相次いだ。
勝負所でマウンドを託されるなど、投手陣にタレントを豊富に揃えるチーム内での信頼も高まっている。日進月歩で進化を続ける背番号37への興味は尽きない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]