この若手を見逃すな!いま見ておくべき攻撃的4選手【Jリーグ2023】

2023年4月18日(火)20時30分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images、椎葉洋平

4月15日に第8節までを終えた2023明治安田生命J1リーグ。全34節が予定される中まだシーズン序盤戦にして、早くも多くのルーキー(新人選手)たちが活躍をみせている。


ここでは、J1リーグ、J2リーグで活躍する、攻撃的ポジションの4人のルーキーをピックアップし紹介しよう。いずれも強烈な個性を放っており、名前を覚えておきたい選手たちだ。


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FC東京 MF俵積田晃太 写真:Getty Images

MF:俵積田晃太(FC東京)


FC東京のMF俵積田晃太(18歳)は、2022年2月に17歳にしてFC東京の下部組織からトップチームの2種登録選手となり、半年後の同年8月には2023シーズンからのトップチーム加入内定が発表された期待のルーキーだ。


プロ1年目にしてJ1リーグ2023シーズン開幕節からベンチ入りすると、2月26日に行われた第2節柏レイソル戦に後半35分から途中出場。以降ここまで全試合に出場し、第4節の横浜FC戦、第7節の湘南ベルマーレ戦ではスタメン出場を果たした。[4-2-3-1]の左サイドハーフや右サイドハーフ、または[4-1-2-3]の左ウイングの位置に入ると、こだわりの1対1で見せ場を作っている。


得点やアシストこそ記録していないが、積極的に仕掛ける姿勢はリーグ全体でも屈指の俵積田。初先発となった横浜FC戦では9回、サガン鳥栖戦では5回の仕掛けをみせ、クロスに至る回数も多い。JリーグYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)では2戦続けてスタメン出場しており、日増しに存在感を高めている。




ヴィッセル神戸 MF泉柊椰 写真:Getty Images

MF:泉柊椰(ヴィッセル神戸)


ヴィッセル神戸の下部組織からびわこ成蹊スポーツ大学を経て、改めて神戸の一員となったMF泉柊椰(22歳)。加入内定と特別指定選手承認が発表されたのは、大学3年次生(2021年)の10月という早いタイミングだった。


特別指定選手時には公式戦出場の機会は得られなかったが、関西学生サッカーリーグにおける2020年から「優秀選手賞3年連続受賞」という輝かしい実績を引っ提げ正式加入。プロ1年目の2023シーズン、層の厚い攻撃陣をかき分け、チャンスを掴むことに成功している。


J1リーグ第2節の北海道コンサドーレ札幌戦では途中出場、第5節のサガン鳥栖戦では初先発。第5節では特徴であるサイドからの突破力を発揮するだけに留まらず、前半22分にカットインからの芸術的なミドルシュートでネットを揺らしている。この得点が決勝点となり、勝ち点3の獲得に大きく貢献した。


繊細なボールタッチと推進力を持ち合わせ、見る者をワクワクさせてくれる泉。神戸加入内定記者会見では「4年後のW杯を本気で狙っている」と強気な姿勢も見せており、早期の定位置獲得が期待される。


アビスパ福岡 FW鶴野怜樹 写真:椎葉洋平

FW:鶴野怜樹(アビスパ福岡)


福岡大学からアビスパ福岡に加入したFW鶴野怜樹(22歳)。こちらも前述の泉と同様、2021年大学3年次生の9月という早い加入内定発表となった。


大学時代はケガが多くプレーできない期間も多かったが、2023シーズンからのプロ入り後は早期デビューに成功。ルヴァン杯第1節のアルビレックス新潟戦でスタメンデビューすると、背後への飛び出しから鮮やかな決勝点を奪取。J1リーグでも第5節の湘南ベルマーレ戦で途中出場し、終了間際の後半54分、裏への飛び出しからFW山岸祐也のゴールをアシストした。


その後、肩を強打し短期の離脱はあったが大事には至らず、継続的に出場機会を獲得している鶴野。守備の対応など改善の余地はあるが、瞬時の加速とゴール前での落ち着きは十二分に通用している。FWウェリントンらとともに途中出場からでも個性を発揮できる選手として、貴重な存在である。


また、鶴野の出身地である熊本県葦北郡津奈木町は人口約4,300人ほどの町であり、奈木町初のJリーガー誕生に故郷からの期待も大きい。




ジュビロ磐田 FW後藤啓介 写真:Getty Images

FW:後藤啓介(ジュビロ磐田)


ここで挙げた4人の中で最年少となるのがジュビロ磐田のFW後藤啓介(17歳)。プレーの舞台はJ2リーグであるものの、4選手の中で最多の得点数を誇っている。


後藤が下部組織時代からプレーしている磐田にとって、2023シーズンはJ1復帰を目指す大事なシーズンだが、FIFA(国際サッカー連盟)からの補強禁止処分などにより苦境に立たされている。3月21日には、1トップを張り続けていたFW杉本健勇が横浜F・マリノスへ期限付き移籍となり、さらに苦しいやり繰りが予想された。


しかし、後藤はその苦境をFW大津祐樹らとともに救う活躍を見せている。現役高校生ながらチームではトップ、リーグ全体でも5位タイの4得点を挙げているのだ。身長191cmの恵まれた体格を活かし、4得点中2得点はヘディングで奪取した。


その強みは高さだけではない。J2リーグ第5節、静岡ダービーでの清水エスパルス戦では、FWジャーメイン良の縦パスに反応し抜け出すと先制点。スピードとシュート精度の非凡な才能に加え、ゴール後に見せた渾身のガッツポーズで「ジュビロ愛」を見せつけた。様々な意味で大型のストライカーであり、日本サッカー界が長年待ち望んでいた存在だろう。このままその期待に応えられるか目が離せない。

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