元ブラジル代表カカ氏がレアル時代の苦悩を告白「退団は幸せだった」

2018年4月18日(水)8時18分 サッカーキング

レアル・マドリード時代のカカ氏(写真は2009年のもの) [写真]=Getty Images

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 昨年12月に現役引退を発表した元ブラジル代表MFカカ氏が、レアル・マドリード時代の苦難を振り返った。ブラジルメディア『UOL』の記事を引用する形で17日付のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』WEB版が伝えている。

 カカ氏は、2003年から6年間所属したミランで、加入1年目のセリエA優勝を達成。2006−07シーズンにチャンピオンズリーグでも優勝を果たしてUEFA年間最優秀選手を受賞。さらに、2007年にはバロンドール賞に輝いた。

 目を見張る活躍を見せたカカ氏は、2009年に6800万ユーロ(約93億円)でレアル・マドリードへ移籍。しかし、再三のケガや若手の台頭により、期待された活躍ができないまま、2012−13シーズンを最後に同クラブを退団した。

 カカ氏は不遇の時を過ごしたレアル・マドリード時代をこう振り返っている。

「2009年にレアル・マドリードからのオファーを受け入れた。けれど、移籍後は、ミラン時代と同じような貢献ができず、完全に打ちのめされていた。すっかり自分を見失い、困惑していたよ。イタリアではみんなに愛されたけれど、スペインではだれもが僕の退団を願っていたんだ」

 レアル・マドリードで出場機会が激減したカカ氏。当時の指揮官で現在マンチェスター・Uを率いるジョゼ・モウリーニョ監督との不仲が報じられた時には、それを否定していたのだが、実際には良好な関係は築けていなかったようだ。

「私にとってジョゼ・モウリーニョ氏は、難しい監督だった。私に1回のチャンスをくれることを期待したが、それは1度も実現しなかった。調子が良いことを監督にアピールすることは不可能だったんだ。練習を積み、悩み、そして一生懸命に祈るなかで、監督からの信頼を感じることはなかった。そして、結論にたどり着いたんだ。モウリーニョ監督と共に努力していくことはできないと」

 同監督との間には、退団を決意させるほどの深い確執があったようだ。カカ氏は、2013年にレアル・マドリード退団後、古巣ミランに復帰して1シーズンのみプレーをしている。

 モウリーニョ監督への敬意か皮肉か、カカ氏はレアル・マドリード退団時の心境をこう述べている。

「レアル・マドリードを退団してミランに復帰し、とても幸せだった。とりわけ、モウリーニョ監督が、『カカはこれまでコーチしてきた選手のなかで、よりプロフェッショナルな選手の1人だ』と言ったことは、本当にうれしかったね」

 カカ氏は、その後、2015年にMLSに新設されたオーランド・シティに加入。3シーズンに渡りプレーした後、昨年12月に現役引退を発表した。インタビューの中で、同氏は自身の今後について古巣サンパウロに関わる可能性を示唆。監督業や解説者への転身はないとしている。

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