CLのインテルは「父」のような存在? 伊記者が見解「ヤマルやペドリを必ず叩けるわけではないが…」
2025年4月18日(金)17時1分 サッカーキング
極めて死角の少ない存在へと進化しているインテル [写真]=Getty Images
18日(現地時間)、ガルランド氏は『ガゼッタ・デロ・スポルト』にて「経験は報われる:今回のチャンピオンズリーグではインテルが『父』である」と題したコラムを掲載。アーセナル(イングランド)、パリ・サンジェルマン(フランス)、バルセロナ(スペイン)、そしてインテル(イタリア)と異なる国のクラブが勝ち残ったCL準決勝の展望を分析した。
同氏が挙げたのは、各指揮官の現クラブでの経験値。今季からバルセロナを率いるハンジ・フリック監督、2023シーズン(2年前)からPSGで指揮を執るルイス・エンリケ監督よりも、2019シーズン(6年前)からアーセナルの指揮官を務めるミケル・アルテタ監督や、2021シーズン(4年前)からインテルのボスの座を預かるシモーネ・インザーギ監督の方が、チームに継続性を与えている点を評価した。
なかでもガルランド氏は、インテルが今季のCLにおいてポールポジションに立っていると主張。8日に行われたCL準々決勝第1戦でインテルがバイエルンに2−1で先勝した際に、バイエルンの本拠地『アリアンツ・アレーナ』の関係者ラウンジで“ある解説者”が語っていた言葉を紹介した。ガルランド氏曰く、具体的な名前が伏せられたその解説者は「(子どもが)ジムに通ってウェイトトレーニングをして筋肉を鍛えることができても、家に帰って父親とサッカーの試合をすれば、父親の方が勝つ。なぜなら、父親の方がサッカーをよく知っているからだ」と独自の見解を語ったという。
さらに、解説者は「インザーギ率いるインテルにはバイエルンやバルセロナ、PSGのような個性はないが、インテル以上にサッカーを熟知しているチームはない。いつ加速し、いつブレーキをかけるべきか、どのように攻撃し、どのように守るべきかを熟知している。選手一人ひとりの動きが互いにシンクロしている。このCLにおいて、インテルはまさに父親のような存在だ」と述べた模様。ガルランド氏もコラムの中でこれに同意し、CL準決勝で対戦するバルセロナを引き合いに出しつつ「若い(ラミン)ヤマルやペドリを必ず叩けるというわけではない。しかし、彼ら(インテル)はいつも通りプレーする。インテルは『父親』だからだ」と綴った。
2022−23シーズン、S・インザーギ監督はインテルをCL準優勝へと導いている。就任5年目の今季、49歳の指揮官はチームをさらに熟成させ、極めて死角の少ない存在へと進化させている。破壊的な攻撃力が売りのバルセロナとの試合で、インテルは優位性を示すことができるだろうか。