東京V城福浩監督 原点回帰の「ヴェルディらしさ」で川崎戦でリーグ5戦ぶり勝利目指す

2025年4月18日(金)17時36分 スポーツ報知

川崎戦に向けて会見を行った東京V・城福監督(カメラ・後藤 亮太)

 東京Vの城福浩監督が18日、クラブハウス内で川崎戦(20日・U等々力)に向けて会見を行った。

 前節の神戸戦は球際の勝負などで相手に上回られ、0—1でリーグ6戦ぶりの黒星を喫した。週初めのミーティングでは改めて戦う姿勢を求めたという指揮官は「もちろん、やっている選手も感じたと思いますが、(神戸とは)サイズ感がまず違ったんですよね。だからノーガードでやられるのかと、じゃあ戦えないのかという所を、戦い方ですよね。ルーズボールの体の入れ方や、どういうボールの持ち方をするのかとか、試合運びの問題もある。90分を考えずに、まず局面の戦いも含めて出し切るエネルギーの出し方もある。自分よりも二回り体の大きい選手を相手にヘディングで負けても、競り合いで負けてもしょうがないというつもりでやったらひとたまりもない。コンタクトスキルも含めてですけど、そこの魂の所をもう一度みんなで確認しないと、サイズ感だけで諦めるなら、どこにも勝てないですよ。それはもう一度みんなで共有しました」と話した。

 16年ぶりのJ1で6位と大躍進した昨年は、球際のバトルで戦う姿勢はもちろん、運動量でも相手を上回り、下馬評を覆す戦いを何度も見せてきた。それは22年途中に指揮官が就任して以降、ヴェルディに根付かせたサッカーでもある。

 「何かを勝ち取った訳でも、何かの成功体験を得た訳でもないですけど、僕が一つ勝ち取れそうだと言うか、まだつかみ切れていないけど、その近くまでこれているんじゃないかな、離れたくないなと思っている一つが、“ヴェルディらしさ”なんですよ。“ヴェルディらしさ”という言葉で皆さん何を連想しますかと。3年前の“ヴェルディらしさ”は何を連想しましたか? 今の“ヴェルディらしさ”がないというのは、何を求めて言っていますか? これは確実に変わっているはずなんですよ。これが、我々が逃してはいけない、つかみかけて、手放してはいけないもの。皆さんが漠然と感じている“ヴェルディらしさ”は、我々がここ数年、一日一日、1試合1試合、形になるようでならないものを作り上げてきたはずなので。そうだよな、こういう試合だよねというということが、我々の言う、とがったもの」

 16年ぶりのJ1だった昨年は10試合を終えて、1勝7分け2敗、勝ち点10の15位。J1復帰2年目の今季はここまで10試合を終えて、2勝4分け4敗、勝ち点10の16位とやや苦しんでる。だからこそ、今一度、原点に立ち返る重要性を説いた。

 昨年と同勝ち点ではあるが「まだ(J1に)慣れている最中と言える立場ではない。今で言えば超決定機の手前で色々な判断なミスがある。ここは去年の経験も今年の経験も踏まえて、1試合1試合をしっかりと勝ち点3をつかみ取れるような意識を持って全員にやらしたい」と言い聞かせた指揮官。立ち返る場所がある。ヴェルディらしく戦い、リーグ5戦ぶりの勝利を目指す。

スポーツ報知

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