LA観光は「いまはゴルフのことでいっぱい」 山下美夢有がV争い加わる週末へ
2025年4月19日(土)8時0分 ALBA Net
山下美夢有が「65」マークで上位に浮上(撮影:ALBA)
<JMイーグルLA選手権 2日目◇18日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679ヤード・パー72>
24位から出た山下美夢有は、伸ばしあいのリーダーボードを引っ張った。1イーグル・7バーディ・2ボギーの「65」をたたき出し、トータル11アンダー・4位タイに浮上。優勝争いに加わって週末へ向かう。
10番でいきなりのボギー発進。それでも5メートルの下りのパットを繊細なタッチで流し込み、バウンスバックを奪った。「そこから流れが良くなってくれた」と朝イチに漂った不穏な空気はすぐさま晴れ、そこからバーディラッシュを展開した。
実測469ヤードの15番では、右サイドのバンカーをケアしながら、3番ウッドでの2打目をグリーン左奥まで運んだ。ピンまで30ヤードのロブショット。「けっこう手前を使えたので。イメージ通りだったので入ってくれてよかった」とショットインイーグルを奪う。
後半も2つのパー5でバーディを奪って完全制覇。7番では2打目で奥のカラーまで運び、難なく2パットで決めた。昨年、日本ツアーのパー5平均スコアは『4.6810』で5位につけているが、3打目でつけて伸ばすのが基本的な攻め方。「(2オンは)あまり想定してないというか、プレースタイルではない。でも下が硬くなって飛ぶので、セカンドで狙える」と、絶対に獲りたいホールでもある。
同組選手に20ヤード置いていかれることもしばしば。それでも「そういう選手がほとんとなので(笑)。それはもう分かっている」と焦ることはない。「ショットが安定しても、技術力がないとバーディにはつながらない。ショットもアプローチも、バリエーションを増やしていきたい」。アンジュレーションに富んだグリーンなどで練習できる環境に身を置くことで、レベルアップにもより磨きがかかっている。
このように、頭の中はいつもゴルフのことでいっぱい。ロサンゼルスといえば大谷翔平擁するMLBドジャースの観戦やディズニーランドなどが思い浮かぶが、「いまはゴルフのことでいっぱい(笑)。(行きたい)気持ちになれば行きたいけれど、なっていないので」と笑う。
例年からコースが移り、エル・カバレロCCでトーナメントを行うのは2004年以来。ロサンゼルスでの戦いは、初日からロースコアが多く飛び出し、伸ばしあいの様相を呈している。「スコアについていけるように、一打一打頑張りたい」とムービングデーに向かう。(文・笠井あかり)
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