アストンマーティン育成クロフォードが今季初PP獲得。FP最速のマルタンスは惜しくも2番手に/FIA F2第3戦予選
2025年4月19日(土)0時52分 AUTOSPORT web

4月18日、2025年FIA F2第3戦ジェッダの公式予選が行われ、ジャック・クロフォード(ダムス・ルーカスオイル/アストンマーティン育成)が最速タイムを記録し、4月20日に行われるフィーチャーレース(決勝レース2)のポールポジションを獲得した。宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は16番手で予選を終えている。
30分間の予選は、F1サウジアラビアGPのフリー走行1回目終了後、日本時間24時00分(現地時間18時00分)、気温28度、路面温度40.8度、陽も傾きはじめるなか、快晴のドライコンディションでスタートを迎えた。
ウォームアップを終え、残り24分を切ったあたりから各車アタックへ入ると、セバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)が1分44秒982をマークしてトップに浮上するが、直後にフリー走行最速のビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)が1分44秒559のトップタイムを記録し、予選でも序盤から暫定首位につける好走を見せる。
2番手に1分44秒882をマークしたアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)、3番手にモントーヤがつづくなか、宮田は最初のアタックで1分46秒を261記録し、トップと1.7秒差の20番手につけた。
セッション中盤を迎えた残り18分、リチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)が1分44秒488を記録しトップに浮上するが、アービッド・リンドブラッド(カンポス・レーシング/レッドブル育成)がフェルシュフォーを0.238秒上回る1分44秒250をマークして暫定トップとなる。
一方でマルタンスは1分44秒323をマークし自己ベストタイムを更新するが、リンドブラッドには0.073秒届かず2番手となるなか、各車は徐々にピットへと戻っていく。
この時点で宮田は、1分45秒559まで自己ベストタイムを削り、20番手でセッション終盤を迎えた。
残り時間11分を切るとタイヤ交換を終えた全車が一斉にコースインし、最終アタックに向けてウォームアップを開始する。
セッション最終盤となった残り5分、真っ先にアタックラップを終えたガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)がトップタイムの1分43秒842を記録する。しかし直後にルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)が1分43秒737をマークしてトップタイムを塗り替えるなか、ジョン・ベネット(ファン・アメルスフォールト・レーシング)がターン17でスピンを喫してしまう。
バリアに接触したベネットがコース上にマシンを止めたことにより、残り時間5分というタイミングでセッションは赤旗中断となった。
ベネットのマシン回収を終え、セッション再開を迎えると、各車は再び最終アタックに向けて走行を開始する。
各車残り2分を切ったタイミングで最終アタックに入ると、1分43秒671を記録したフォルナローリがトップに立つが、マルタンスが0.070秒上回る1分43秒601をマークし、トップに返り咲く。
このままマルタンスがトップを維持してセッションは終了となるかと思われたが、隊列後方でアタックを行うクロフォードがラストラップで1分43秒579をマークする。ポジションを一気に上げてトップで予選を締めくくり、フィーチャーレースのポールポジションを獲得した。
2番手にマルタンス、3番手にフォルナローリががつづき、1分44秒460まで自己ベストタイムを更新した宮田は16番手で予選を終えている。
2025年FIA F2第3戦のスプリントレースは、日本時間4月19日24時15分(現地時間18時15分)より、20周もしくは45分+1周で行われる。