山形ボーイズ、経験豊富な左腕・村上&主将・白田圭のバッテリーで頂点目指す

2025年4月19日(土)6時0分 スポーツ報知

元気いっぱい! ブルーのユニホームで笑顔の山形ナイン

 2006年に創部した山形ボーイズ(東北南)は左腕の村上嘉威投手と主将の白田圭捕手(ともに3年)のバッテリーがチームをけん引している。下級生から主力として活躍し、経験豊富な頼もしい2人を中心に守り勝つ野球が持ち味。夏の全国大会である選手権大会初出場を目指す。

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 山形のエース左腕・村上と捕手の白田圭は上級生に混ざって旧チームから主力で出場しており、経験値はチームトップ。村上は「試合での緊張はまったくない」、白田圭は「自分たちの代になって責任感も出てきた。率先して引っ張る選手になりたい」と頼もしい。

 エース・村上は一冬を越え球速は120キロ台後半まで伸びた。力強い直球を軸に緩急をつけた投球術が武器で「ストライク先行で投げられるようになった」と制球力にも自信を持つ。村上の父・崇さんは仙台育英で2000年夏の甲子園に出場。青学大、社会人野球の新日本石油ENEOS(現ENEOS)でプレーした左腕だ。過去の父親の試合映像などで活躍をチェックした村上は「目指す選手は父」と屈託のない笑顔をみせる。「コントロールが良くて、自分もゆくゆくはそういうエースになりたい」と偉大な父親の背中を追っている。

 白田圭は主将としてもチームを精神的にまとめる。「冷静さはいつも持っている。投手を生かす配球をしたい」と扇の要として積極的に声を掛けながら戦う。仲間の変化も感じた。「冬のトレーニング期間を越えて一人一人の精神の強さが鍛えられた。粘り勝てるようになってきた」と手応えを感じている。

 6日に行われた関東ボーイズリーグ大会の1回戦では日高(埼玉西)と対戦し、7回表に1点を奪って1—0と接戦をものにした。エース・村上は6回2/3を無失点。村上が二塁打、白田圭が三塁打を打つなど打撃でも貢献した。主将は「強いチーム相手にいい経験ができた」と充実感をにじませる中、村上は「あと1アウトのところで球数が来てしまった」と完封間近で82球となり投球数制限(1日80球)を超え無念の降板と悔しさも味わった。目指すはチーム初となる夏の全国大会出場。「バッテリーで勝たせます。球数を少なく、完封勝利をしてみたい」と村上が力を込めれば、白田圭も「夏までいい経験を積んでいって、目の前の試合に全力を出して勝っていきたい」と誓った。

 【山形ボーイズ・部員】※は主将

 ▽3年生 ※白田圭、村上嘉威、多田琉生、佐東袮都、岸大煌、奥野温也、穂積羽空、五十嵐至琉、後藤颯佑、渋谷太陽、鹿又海聖、渋谷努、富田識、林旺志郎

 ▽2年生 佐藤煌太、兼子慎ノ介、鈴木大空、松尾潤芭、宍戸陽翔、高橋龍賢、椎名瑛翔、白田好、伊藤倫玖、渡辺煌介、富樫将、吉本海翔、阿部凌大、伊藤悠真

 ▽1年生 柏倉光希、阿部広夢、菊池晴陽、丹野玲桜、森谷奏太、土屋隼、佐藤有哩、瀬野聡仁、河内綾、東海林心絆、加藤裕真、長岡煌英、山口瑛太、川崎優輝

スポーツ報知

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