勝田貴元「チームに良い結果を」前戦メキシコでの雪辱を果たすべくWRCクロアチアに挑む
2023年4月20日(木)6時50分 AUTOSPORT web
TOYOTA GAZOO Racing WRT(TGR WRT)の一員としてWRC世界ラリー選手権のトップカテゴリーに参戦している唯一の日本人ドライバー、勝田貴元。3月に開催された前戦メキシコでデイリタイアを喫した彼は、メキシコでの教訓を4月20日(木)〜23日(日)に開催される第4戦クロアチアで活かしていくとWRC.comに語った。
クロアチアでは、TGR WRTのセバスチャン・オジエがチーム3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブすることになっている。このためオジエと3台目のシートを共有する勝田は、TGR WRCチャレンジプログラムのバナーの下、マニュファクチャラ—ポイントの対象外となる4台目のGRヤリスを駆ってクロアチア・ラリーを戦う予定だ。
前戦のメキシコでは金曜日の午前中にコースオフを喫し、デイリタイアを余儀なくされた勝田。翌日には再出走を果たしたが、その後のステージは上位の出走順からのスタートとなり、不利な路面コンディションのなかで走ることになってしまった。
勝田はメキシコを「難しいイベントでした」と振り返り、次のように続けた。
「クルマは素晴らしい仕上がりでしたが、不利な出走順だったこともあり性能をフルに発揮させることができませんでした。クロアチアではマシンのパフォーマンスをより引き出し、もっといい結果を出したいですね」
勝田はクロアチアがWRCのカレンダーに組み込まれた初年度の2021年、続く2022年と2年連続でクロアチア・ラリーに参戦し、どちらの年も6位入賞を果たしている。そんなイベントを目前に控えた勝田は、WRC.comに対しクロアチア・ラリーへの期待についてもコメントした。
「このラリー(クロアチア戦)を前に、メキシコでできなかったことをしっかりやっておこうと集中していました」
「先ほども言ったとおり、メキシコでのマシンの仕上がりは素晴らしいものでした。そんなマシンをドライブできるのが楽しみですし、チームに良い結果を持ち帰りたいと思っています」