平川亮が僚友デ・フリースを上回る「満足」のアタック完遂。トヨタの2台は好位置からWECイモラ決勝へ

2025年4月20日(日)10時52分 AUTOSPORT web


 4月19日、イタリアのイモラ・サーキットで2025年WEC世界耐久選手権第2戦『イモラ6時間レース』の予選が行われ、ハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing(TGR)のトヨタGR010ハイブリッドは2台ともポールポジションを争うハイパーポールに進出。平川亮がアタッカーの8号車が4番手、ニック・デ・フリースの7号車が5番手につけた。


 前日の18日から始まったレースウイークは2日目。TGRは予選前のフリープラクティス3回目(FP3)に向け、ドライバーとエンジニアは協力して改善点を見極めるとともに、タイヤ特性を分析。メカニックは朝早くからマシンの調整を進めていった。



 1時間のFP3は2度の赤旗による計17分間の中断があったものの、TGRはドライコンディションでの走行のなか、予選への準備や決勝に向けたセッティングの最適化、ソフトとミディアムタイヤの比較などを行ったという。


 2時間半のインターバルを挟んで迎えた予選は、7号車は今季2度目の予選アタックとなるデ・フリースが、8号車は昨年の富士6時間以来となるアタッカーに指名された平川が担当。まず行われた12分間の予選では、ミディアムタイヤを装着した2台はデ・フリースの7号車が4番手、平川の8号車も6番手でハイパーポール進出を決めた。



2台のトヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing) 2025年WEC第2戦イモラ

 予選トップ10がポールポジションの座を争うハイパーポールでは、2台のトヨタGR010ハイブリッドは新たなミディアムタイヤを装着し10分間のセッションに臨んだ。そのハイパーポールで活躍をみせたのは日本人ドライバーの平川で、8号車は1分30秒042の4番手タイムを記録。デ・フリースが駆る僚友7号車も平川から0.001秒差の1分30秒043をマークし、僅差の5番手に続いた。


「予選ですべてをまとめ上げ、4番手と5番手という堅実な結果を得られたので、パフォーマンスには満足しています」と語るのは、今季初アタックを完遂した平川だ。


「ハイパーポールでの我々2台のベストタイムはほぼ同じであり、ニック(デ・フリース)と僕がどれだけハードにプッシュしたかがわかると思います」


「ここイモラのように、狭くオーバーテイクが難しいサーキットでは、グリッド前列からスタートすることが大きなメリットとなり、決勝レースでのチャンスも広がります。これまでのところ、満足いくレースウイークを過ごせているので、あとは明日の決勝でどれだけやれるかです」



平川亮(8号車トヨタGR010ハイブリッド/TOYOTA GAZOO Racing) 2025年WEC第2戦イモラ

 デ・フリースも「チームとして、ここイモラでの予選で4番手と5番手につけた結果には満足している。2台のタイム差からもわかるように、我々はクルマから最大限のパフォーマンスを引き出すことができた」とコメントし、決勝への抱負を続ける。


「クリーンな予選となり、これ以上の結果は難しかったと思う。今日の予選における我々より上位の車両との差は1周あたりでは大きく見えるが、レースペースやタイヤのマネジメント、さらに戦略を最大限に活かし、表彰台を目指して全力を尽くすよ」


 2台のトヨタGR010ハイブリッドが好位置から2年連続優勝、そして今季初表彰台を目指すWECイモラの決勝は、20日の現地13時、日本時間20時に6時間レースのスタートが切られる予定になっている。



7号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing) 2025年WEC第2戦イモラ


ニック・デ・フリース(7号車トヨタGR010ハイブリッド/TOYOTA GAZOO Racing) 2025年WEC第2戦イモラ

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