角田裕毅との電撃交代に「少し戸惑っていた」 降格ショック直後のローソンの“悲痛な姿”をレーシングブルズ代表が激白

2025年4月20日(日)5時30分 ココカラネクスト

角田とはレーシングブルズで同僚でもあったローソン。(C)Getty Images

 業界を騒然とさせた異例の人事は、やはり当人にとってショッキングなものだったようだ。現地時間4月18日、レーシングブルズのピーター・バイエル代表は、米スポーツ専門局『ESPN』で、先月27日にレッドブルから、角田裕毅とのシート交代を命じられたリアム・ローソンの復帰当初の様子を赤裸々に語った。

【動画】曲がり切れずにマシンが大破 危ない角田裕毅のクラッシュシーン

 当人同士はもちろん、業界内でも青天の霹靂となる決定だった。今季からセカンドドライバーとして昇格したばかりだったローソンだったが、開幕2戦を消化した時点で成績が大幅に低迷。関係者たちが口をそろえて「マックス(・フェルスタッペン)以外のドライバーにとっては極めて扱いづらい」と語る『RB21』に馴染めずに、中国GP終了後に角田とのシート交代が決まった。

 マシンへの適応にはそれなりの時間を要するともみられていた23歳の“更迭”は、常勝軍団レッドブルだからこその断行ではあった。しかし、「ローソンを起用したのは間違いだった」(ヘルムート・マルコ博士談)という内部の評価が漏れたことで、一部ではローソンを慮る声も上がった。

 そうした中でローソンは「正直に言って、自信という面では今年最初からほとんど何も変わっていない」と釈明。「僕は、『あのマシンで本当に苦しんだ。力を失った』なんて風に思うほどのことはない」と強調し、レーシングブルズでの再起を誓ってもいた。

 ただ、「もっと時間が欲しかった」とも語った23歳にとって、わずか2戦でチャンスを失った事実に対するショックは計り知れなかった。日本GPを前にレーシングブルズに“復帰”した当時の様子を回想するバイエル代表は「彼は自信を失っていたか? それはなかった。ただ、正直に言って、その事実を受け入れるのに少し時間がかかっていたように思う」と言葉を紡いだ。

「(チームの本拠地である)イタリアに戻ってきたリアムを最初に見たとき、少し悲しそうに見えたというのが正直なところだよ。率直にそういう印象だったんだ。非常に短い間に起きたあらゆることに対して、少し戸惑っているように見えた」

 打ちひしがれていたというローソン。いまだ経験したことがない挫折を目の当たりにし、それも必然なのかもしれない。しかし、バイエル代表は「彼は周囲の人や、(レーシングブルズの)ツールやセットアップを熟知していたし、すぐに昔のように戻っていった」と明言。「彼は素晴らしいレーサーだ。ユーモアも抜群だし、我々は再びそんな彼を目にしているところだ」と、再び上位進出を目指さんとする若武者の今を語っている。

 今季はいまだポイントを獲得できずにいるローソン。この降格ショックからどう立ち直るかは引き続き注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「ローソン」をもっと詳しく

「ローソン」のニュース

「ローソン」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ