異彩を放つ衝撃の「0.79」 ナ・リーグ1位に君臨した千賀滉大に米感嘆の“エース”っぷり「打つのは依然として難しい」
2025年4月20日(日)16時0分 ココカラネクスト

本拠地での登板で快投を披露した千賀。(C)Getty Images
怪腕がすこぶる調子がいい。現地時間4月19日に本拠地で行われたカージナルス戦に千賀滉大(メッツ)が先発登板。5回2/3(89球)を投げ、被安打3、4奪三振、無失点に抑え、3勝目を手にした。これで3試合連続の無失点とし、防御率をナ・リーグトップの0.79にまで下げた。
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この日も隙はなかった。初回を3者凡退に抑えて危なげない立ち上がりを見せた千賀は、2回と5回にそれぞれ得点圏に走者を背負うピンチを招くも、伝家の宝刀「お化けフォーク」を交えた投球で的を絞らせずに翻弄した。
6回に2死一、三塁のピンチを招いたところで交代となった千賀だが、後続リリーバーが抑えて無失点。これで無失点記録を18回2/3連続と継続させた32歳は、ナ・リーグの防御率ランキングでも山本由伸(ドジャース)を上回った。
試合後のフラッシュインタビューで「本当にリリーバーにも助けられました」と脱帽した千賀だが、地元メディアは快投続く右腕に賛辞を惜しまない。日刊紙『New York Post』は「今シーズン、メッツが迎えた最初の21試合で“エース”の復帰以上に良い兆しはない」と日本人右腕の存在価値を強調。「2年前のように三振を奪うことはないが、センガに対して良いスイングをして、打つのは依然として難しい」と褒めちぎっている。
また、MLB公式サイトのメッツ番を務めるジェームズ・シャパイロ記者は「対戦相手がどんなに適応しようと努力しても、センガの投球には必ずと言っていいほど、不変で、恐ろしいボールが現れる」と指摘。多くの打者を翻弄しているフォークを効果的に投じる内容を称えた。
開幕4先発で3勝(1敗)をあげている千賀は、奪三振率こそ7.94と低くなっているものの、防御率0.79、WHIP0.97と安定感は増している。その際立つエースぶりに関心度は高まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]