堂安律、左足ミドルで今季9点目! 全3得点に絡む圧巻の活躍でフライブルクを2連勝へ導く
2025年4月20日(日)0時25分 サッカーキング
フライブルク所属の堂安律(撮影は前節のボルシアMG戦) [写真]=Icon Sport via Getty Images
前節終了時点で13勝6分10敗を記録し、勝ち点「45」を積み上げているフライブルク。前節は板倉滉が所属するボルシアMGとのアウェイゲームを終盤の劇的ゴールで2−1と勝利し、6試合ぶりの白星を掴んだ。現在の順位は6位で、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけるライプツィヒとの勝ち点差はわずかに「3」。来季、“欧州最高峰の舞台”に挑むため、今節はホームで連勝を成し遂げたい。
そんな一戦で相まみえるのは、前節終了時点で7勝9分13敗の勝ち点「30」を積み上げ、14位につけるホッフェンハイム。フライブルクに所属する堂安律は、右サイドの2列目でスターティングメンバーに名を連ねた。
試合の均衡は28分に破れる。フライブルクは右サイドから攻撃へ転じ、ルーカス・キュブラーからの縦パスを引き出した堂安が、見事なターンで前を向く。相手に囲まれながらもボールを失わず、1度タイミングを遅らせて中央へパスをつけると、反応したヨハン・マンザンビがヒールでフリック。最後はキックフェイントで相手を出し抜いたルーカス・ヘーラーが、左足でシュートを流し込み、フライブルクが先手を取った。
このゴールで勢いに乗ったフライブルクは、続く36分には追加点をゲット。敵陣右サイドで得たスローインの場面、キュブラーがロングスローを投げ込むと、1度は跳ね返されたものの、クリアボールをパトリック・オスターハーゲが回収。胸で前方へ預けたボールを堂安が拾うと、ダイレクトで縦へ繋ぎ、ヴィンチェンツォ・グリフォとのワンツーで前を向く。ペナルティエリア手前から左足を振り抜き、寄せてきた相手の股下を射抜くミドルシュートを沈め、フライブルクがリードを広げた。堂安個人としては、今季のブンデスリーガで9点目を記録している。
だが、ホッフェンハイムはこのまま前半を終わらせることはなく、アディショナルタイムに怒涛の反撃を披露。まずは45+2分、セットプレーからマリウス・ビュルターが右足シュートを沈め、1点を返す。さらに45+5分には、左からのクロスボールでアンドレイ・クラマリッチが強烈なボレーシュートを叩き込み、試合を振り出しに戻してハーフタイムに突入した。
後半に入ると57分、次の1点はフライブルクに生まれた。最終ラインでボールを持ったフィリップ・ラインハートが前線へロングフィードを送ると、斜めの動きでボックス左のスペースへ走り込んだ堂安が、このボールを収める。うまく相手をブロックしてボールをキープし、追い越す動きを見せたグリフォを使うと、ダイレクトでの折り返しをヘーラーが押し込んだ。
最終的にはヘーラーの2点目が勝負を分け、3−2のまま試合終了の笛。この結果、フライブルクは4連勝を達成した2月以来、今季に入ってブンデスリーガで4度目の連勝を達成した。堂安は87分に途中交代でベンチへ下がった。一方、ホッフェンハイムは2試合ぶりの黒星を喫した。
次節は26日に行われ、フライブルクは敵地でヴォルフスブルクと、ホッフェンハイムはホームでドルトムントと、それぞれ対戦する。
【スコア】
フライブルク 3−2 ホッフェンハイム
【得点者】
1−0 28分 ルーカス・ヘーラー(フライブルク)
2−0 36分 堂安律(フライブルク)
2−1 45+2分 マリウス・ビュルター(ホッフェンハイム)
2−2 45+5分 アンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム)
3−2 57分 ルーカス・ヘーラー(フライブルク)