日本初の電子ペーサー常設の東海大陸上競技場が公開 練習でも活用 両角監督「今季の目標は箱根駅伝シード権」

2025年4月20日(日)18時20分 スポーツ報知

日本で初めて競技場に常設された電子ペーサーについて説明する東海大の両角速監督(中央)

 発光機器でランナーのペースを誘導する「電子ペーサー」が日本で初めて常設された東海大湘南キャンパス陸上競技場(神奈川・平塚市)が20日、公開された。

 東海大と高見沢サイバネティックスが共同で開発した電子ペーサーは、400メートルトラックの内側にLEDライト計325個を配置し、目標ペースに合わせて赤や緑の計4色のライトを点滅させてランナーのペースを誘導する。同競技場で定期的に開催される東海大長距離競技会で活用される。東海大の両角速監督は「本競技会に申し込みする際の目標タイムは実際に目指すタイムを記入した方が電子ペーサーの利点を生かせます。競技会申し込みの目標タイムが速すぎると、出場する組の電子ペーサーに早い段階で遅れてしまい、活用できません」と説明した。

 電子ペーサーは2018年にオランダのメーカーが販売を開始。競技規則で問題なく、これまで世界記録更新にも貢献した。最近は日本でも電子ペーサーが導入される大会が増えてきたが、ほとんどがトップレベルの大会に限られていた。東海大競技会は中高生も出場できる。ジュニア年代の自己ベスト記録の更新に貢献しそうだ。

 電子ペーサーは常設のため、東海大では普段の練習でも活用する。「強度の高い練習で有効。メリットは大きいです」と両角監督は話す。昨季は箱根駅伝予選会でまさかの敗退を喫した東海大にとって、電子ペーサーは、復活への「道しるべ」でもある。両角監督は「今季のチーム目標は箱根駅伝シード権(10位以内)です」ときっぱりと話した。

スポーツ報知

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