レッドブルF1代表「小規模チーム救済のためカスタマーカー制を導入すべき」
2020年4月21日(火)10時25分 AUTOSPORT web
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、資金不足のF1チームを救う方法として、ビッグチームからのカスタマーカー供給を許可することが有効であると主張した。
コロナウイルス感染症のパンデミックにより、2020年F1の最初の9戦は延期あるいは中止となっており、開幕の目途はまだ立っていない。今季開催数が減ることは確実であり、それがチームの財政難を引き起こし、持ちこたえられないチームも出てくるのではないかと懸念されている。
F1は2021年から導入する予定だった大規模な技術規則変更を1年遅らせることを決め、コスト制限額の引き下げについても協議している。
ホーナーは、さらに踏み込んだ対策を講じるべきであるとして、ひとつの案としてカスタマーカー供給の許可を挙げた。現在の規則では、チームが自社で製造することを要求されないパーツ、いわゆる“アンリステッド・パーツ”は非常に限られている。
「主に小規模チームのために真剣にコスト削減を考えるなら、今後2年にわたってフルカスタマーカーの供給を認めるという案を支持する」とホーナーは『Guardian』に対して語った。
「そうすれば小規模チームには研究開発費が必要なくなる。レースチームとして活動しながら、コストを大幅に削減することができるのだ」
「時代は変わり、状況が変化している。F1はかつてカスタマーカーを認めていた。マーチやフェラーリからマシンを買って、レースをすることができたのだ」
「堂々巡りをしているのではなく、既成概念にとらわれずに物事を考える必要がある」
「小規模チームを救い、彼らの競争力を向上させることを優先的に考えるなら、彼らがカスタマーカーを使用することを認めるというロジックに反論するのは難しいはずだ」