アルピーヌ、『A110』に70周年記念モデルを追加。限定車を含む新ラインアップに刷新

　その軽量さを武器に独自のドライブフィールを磨き込み、登場から瞬く間にライトウエイトスポーツの新基準となった『アルピーヌA110』シリーズが、ブランド創立70周年を記念して登場した“R 70”と“GTS”、そして限定車の“アニバーサリー”という3モデル構成へと刷新され、4月18日より受注が開始されている。

　登場からすでに数多くの限定バージョンが存在している『A110』だが、改めて2025年にアルピーヌ・ブランドが創設70周年を迎えることを記念し、発売以来好評を得てきた“R”バージョンの最終モデルとして、世界で770台限定のR 70や、高いスポーツ性能とGTの快適性を併せ持つGTSに加え、初代オリジナルのスピリットと特徴をもっとも感じさせる限定25台のアニバーサリーというラインアップに刷新され、設定されるオプションの価格も変更となっている。

　純粋なブランド創立70周年記念モデルとなるR 70は、徹底的な軽量化による運動性能の向上を目指し、フロントボンネット、ルーフ、リヤフード、リヤスポイラー、そして18インチホイールにも軽量なカーボンを採用。もとより軽量なA110の車両重量を、さらに1090kgまで削ぎ落としつつ、強力なダウンフォースを生み出すべくエアインテーク付フロントボンネット、大型のディフューザー、サイドスカート、スワンネックタイプのリヤスポイラーマウントなどを装備している。

　脚元では、セミスリックタイヤのミシュランPSカップ2やアジャスタブルレーシングダンパー、ブレンボ製ブレーキキャリパーといった走りのレベルを向上させるパーツが標準で装備され、軽量なアクラポヴィッチ製エキゾーストシステムもオプションで用意される。

　一方、従来の“GT”と“S”モデルに代わって導入されるGTSは、シャシースポールをベースにしながらも日常的な快適性を損なうことなく、爽快なドライブフィールが楽しめるモデルとされ、Rエアロキット（フロントブレード、リヤスポイラー、R用サイドスカート、エクステンデッドリヤディフューザー、デュアルエキゾースト）はオプション設定に。

　さらにGTS専用アクラポビッチ製チタンエキゾーストやR 70専用アクラポヴィッチ製チタンエキゾーストもオプションで選択可能とし、標準の18インチGT RACEアロイホイール（ブラック）のほか、3色のGT RACEと2色のFUCHS製鍛造ホイールをオプションで用意。標準装着タイヤはミシュランのPS4となるが、オプションでPSカップ2も選択が可能となっている。

　この2モデルともに、パワートレインは最高出力300PS／6300rpm、最大トルク340Nm／2400rpmを発揮する1.8リッター・ターボエンジンをミッドに搭載し、トランスミッションはレスポンスに優れた7速DCTを組み合わせる。

　そしてラインアップ中で唯一となる、しなやかなアルピーヌシャシーを採用したアニバーサリーは、アウトプットが異なる最高出力252PS／6000rpm、最大トルク320Nm／2000rpmのユニットを搭載。オリジナルの特徴である軽量、コンパクト、俊敏性を受け継ぐ運動特性と走りは、ワインディングロードでその真価を発揮する。

　もちろん、必要な走りを支えるブレンボ製ブレーキキャリパーやバイマテリアルブレーキディスク、サベルト製軽量モノコックバケットシートといった高性能パーツや装備を標準で搭載し、ボディカラーはブルーアルピーヌMとブラン イリゼMの2色を用意。インテリアはマットカーボン・ブラッシュアルミインテリア仕様で、価格は960万円に。

　新たにルーフアーチがボディ同色となり、フロントフェンダー、ヘッドレスト、そしてキッキングプレートには70周年ロゴが配されるR 70は、10色のボディカラーと4色のアルカンターラシートが標準で用意され、価格は1790万円。そして同GTSはグレー、またはブラックのサベルト製レザーシートが標準装備され、オプションで5色のカラーバリエーションがあるサベルト製軽量モノコックバケットシートも選べ、新色5色を含む27色ものボディカラー（標準1色、オプション26色）を用意し、価格は1200万円（いずれも税込）となっている。

●アルピーヌ・ジャポン公式サイト: https://alpinecars.jp