巨人のエース・戸郷翔征が6位指名だった理由は?当時のスカウト部長が証言「馬力はあるんだけど、上体投げに見えた」

2023年4月21日(金)18時24分 ココカラネクスト

WBCでトラウトやターナーから三振を奪った戸郷。エースとして巨人を牽引する(C)Getty Images

 侍ジャパンで活躍した大谷翔平や吉田正尚、村上宗隆などはいずれもドラフト1位で入団しており、その他の中心選手も上位指名が多い。しかし、下位指名の選手であっても侍ジャパンの一員として躍動した選手は少なくない。

【関連記事】振り向けば日本ハム 楽天球団が「勝てない原因」

 2018年に6位指名で巨人に入団した戸郷翔征もその1人。高卒2年目から先発の軸に食い込み、2020年、2021年ともに9勝、2022年は12勝と二桁勝利を達成。さらには奪三振王を獲得し、23歳にして伝統ある巨人軍のエースに成長した。先のワールド・ベースボール・クラシックでも2登板して、防御率1・80、投球回数が5回にも関わらず9奪三振を奪うなど、本来の力を十二分に発揮して優勝に大きく貢献した。そして、今シーズンは巨人で防御率0・89、チームトップの2勝を上げている。

 なぜ、これほどまでに活躍できる逸材が、6位指名だったのか気になるところ。現役時代は巨人やメジャーリーグのメッツなどで活躍した高橋尚成氏のYouTubeチャンネル『髙橋尚成のHISAちゃん』に、2017〜19年に巨人のスカウト部長を務めた岡崎郁氏が出演し、戸郷獲得の経緯を語った。

 まず、戸郷をどのように見つけたのかについて、「発掘のコツとかはないです」と話した岡崎氏は、「戸郷は馬力はあるんだけど、今の菅野みたいに上体投げに見えた。だから肩とか肘がぶっとぶんじゃないか」と当時の印象を口にした。持って生まれた地肩の強さなどそのポテンシャルの高さを評価しつつも、上半身に負担のかかるフォームのため、上位ではなく下位での指名になったという。

 また、同氏は「正直、彼はこんなに早い段階で一軍で投げて、ここまでとは思わなかった」と予期せぬ早さでの大出世に驚いたそう。さらに、WBCでの活躍に触れ「トラウトやゴールドシュミットを打ち取ったよね。またこれで自信をつけて、今度はもう一段高いところから野球ができる気がする」とさらなる活躍に期待を寄せた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「侍ジャパン」をもっと詳しく

「侍ジャパン」のニュース

「侍ジャパン」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ