燕の新人左腕が“抜群”の安定感「0.00」――「命を削っているというのは感じる」肌で感じたブルペン陣の重圧

2025年4月21日(月)5時30分 ココカラネクスト

ヤクルトのルーキー荘司は抜群の安定感を誇る(C)産経新聞社

 ヤクルトが4月20日の巨人戦(神宮)で3−2と勝利した。延長10回、途中出場の伊藤琉偉がサヨナラ適時打を放ち、連敗を「5」でストップさせている。

 この試合、先発のピーター・ランバートの後を受け、4人のリリーフ陣がマウンドに上がった。その中でここまでルーキーながら抜群の安定感を誇っているのが、24歳の荘司宏太だ。

【動画】ルーキー左腕・荘司宏太が巨人相手に無失点デビュー!三振を奪うシーン

 荘司は2−2と同点で迎えた7回にマウンドに上がり、代打の長野久義を空振り三振、1番の泉口友汰を二ゴロ、2番の若林楽人に対してはチェンジアップで追い込むと、最後はストレートで見逃し三振に切って取った。

 さらに初めての回またぎとなった8回のマウンドは、先頭の吉川尚輝に右翼へ大きな当たりを打たれるも、増田珠の好守備に助けられた。次の岡本和真との対戦ではスライダーで詰まらせると、遊撃手の長岡秀樹がファインプレーで2アウトに。最後は打撃好調の甲斐拓也をスライダーで空振り三振に仕留めて2回をパーフェクトに抑えた。

 開幕から7試合で防御率「0.00」の左腕は、“抜けのいい”チェンジアップと直球のコンビネーションを武器とし「自分のピッチングスタイルは緩急で相手のフォームを崩す」のが持ち味と話す。

 今季新たにヤクルトのリリーフ陣の仲間入りを果たし、「回を追うごとにブルペンの雰囲気というのも重くなっていきますし、そういうピリピリとした感じというのも、中継ぎのいいところでもあります」と口にする。

 「全員が緊張しているというのもあって、自分もしっかりしないとなというのがある。チームのために、自分のために命を削っているというのは感じる」と、同じブルペンの仲間が醸し出す重圧を肌で感じながら、開幕からいい緊張感の中でマウンドに向かっている。

 「目標としては勝ちパターン定着なので、そこはしっかり結果を残していけたらいい」と意気込む背番号「30」。上位浮上を狙うチームにとって欠かせない戦力となっている。

[文:別府勉]

ココカラネクスト

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