阪神・藤川球児監督、坂本誠志郎への頭部死球に激怒...OB田尾安志氏は疑問視「監督があそこまで怒るか?」「見ていて寂しくなった」
2025年4月21日(月)13時7分 J-CASTニュース
プロ野球阪神のOBで野球解説者の田尾安志氏(71)が2025年4月20日にユーチューブを更新し、阪神・藤川球児監督(44)の行動を疑問視した。
「わざと当てたボールではないなと。これはすぐに思いました」
阪神は20日に甲子園球場で広島と対戦し、8−1で快勝した。
田尾氏が指摘したのは、8回の阪神攻撃のワンシーンだ。
阪神5点リードで迎えた1死1、2塁の場面。広島5番手・岡本駿投手(22)が投じたカットボールがすっぽ抜け、坂本誠志郎捕手(31)の頭部を直撃した。
坂本は自力で立ち上がり、大事には至らなかったが、危険球に激怒した藤川監督はベンチを飛び出して広島サイドに猛抗議した。
ヒートアップする藤川監督は、広島ベンチと一触即発の状態。球場が騒然となる中、藤川監督は、死球を受けた坂本をはじめ、コーチ陣になだめられベンチに戻った。
死球を与えた岡本は、危険球退場となり、警告試合が宣告された。岡本は24年ドラフト会議で広島に3位指名されて入団したルーキーで、この日がプロ6試合目の登板だった。
動画で広島戦を解説した田尾氏は、坂本の死球の場面を「アクシデントと言っていいと思う」と指摘し、次のように振り返った。
「若いピッチャーの岡本が、坂本に対して危険球となった。ヘルメットのあたりに(球が)当たった。これに対して藤川監督がえらい怒っていました。怒ってベンチから出てきた監督を、逆に当てられた坂本がなだめようとしていた。このへん、坂本選手は冷静でしたね。僕も見ていて、わざと当てたボールではないなと。これはすぐに思いました」
「今は『狙え』なんて言う指導者は失格」
そして、「故意」でなかった理由を、こう説明した。
「相手チームの監督は新井(貴浩)監督ですよ。ヘッドコーチが藤井(彰人)コーチですよ(ともに阪神でプレーした経験を持つ)。この2人がお世話になったタイガースの選手を相手に『(死球を)狙え』ということはないです。今は『狙え』なんて言う指導者は失格。これは若い岡本投手が、コントロールミスをしただけのことだと思います」
坂本への死球は、インターネット上で大きな話題を集め、「頭部死球」「藤川監督」「警告試合」などの関連ワードがトレンド入りした。
田尾氏は、動画の最後に改めて騒動を振り返りながら、「監督があの場面で、あそこまで怒るのかな?僕は見ていてちょっと寂しくなりました。もう少し冷静な態度で接しても良かったのではないかと思いました」と述べた。
スポーツ紙の報道によると、藤川監督は試合後、8回の行動について「投げちゃダメだよっていうところです。危ないですからね。投げてはダメですよというところをお伝えしているだけです」と語ったという。