打率リーグ1位、OPSはリーグ3位! 大谷翔平は“MVP級”の好調ぶり それなのに一部で批判が消えぬワケ

2024年4月22日(月)17時0分 ココカラネクスト

故障明けの今シーズンの大谷は、打者として確かな結果を出している。(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)が止まらない。

 現地時間4月21日に本拠地で行われたメッツ戦で、大谷翔平(ドジャース)は「2番・DH」で先発出場。第2打席に8試合ぶりとなる今季5号をマークするなど、3打数2安打、2打点を記録。3試合ぶりとなるマルチ安打を放った。

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 この試合での最大の見せ場は、スコアレスの状況でやってきた。3回に訪れた第2打席、相手先発エイドリアン・ハウザーとふたたび対峙した大谷は、カウント0-1からほぼど真ん中に投じられた81.7マイル(約131.4キロ)のスライダーを強振。

 失投と言っていい一球を見逃さなかった。鋭いスイングでジャストミートされた打球は、瞬く間に飛距離を伸ばし、あっさりとライトスタンドを越えた。大谷本人も打った瞬間に確信めいて歩き出す、完璧な一打となった。

 この一発で、かつてヤンキースなどでプレーした松井秀喜氏の持っていた日本人選手最多記録(175)を超えた大谷。試合後のフラッシュインタビューで「早く打ちたいと思っていたので、安心と喜びがある」と語ったように、本人にとっても意味のある日となったのは間違いない。

 もっとも、今の大谷の凄まじさは、本塁打数だけではない。開幕から1か月でありとあらゆるスタッツがハイアベレージとなっている。以下は、主だった打撃成績だ。

打率:.368(両リーグ1位)
本塁打数:5(リーグ3位タイ)
安打数:35(両リーグ1位)
二塁打数:11(両リーグ1位)
塁打数:63(両リーグ1位)
出塁率:.431(リーグ3位)
長打率:.663(リーグ3位)
OPS:1.094(リーグ3位)

 軒並みリーグトップクラスの高水準である。あくまでスモールサンプルではあるものの、現時点で大谷のWARはリーグ2位の1.3。同僚のムーキー・ベッツ(1.9)に続く数字となっている。同指標はMVP選出においてひとつの基準ともなっているだけに、二刀流スターがMVP級の活躍を見せているとも言える。

 もっとも、右肘にメスを入れて迎えた今シーズンは、開幕当初に記録した自己ワーストの40打席ノーアーチを記録。さらに得点圏打率(現地4月20日時点で.095)の低さから「大谷はチャンスで打てていない」や「今年はまだ物足りない」と言った批判も相次いだ。日本のあるワイドショーのコメンテーターは、「ワールドシリーズMVPを取らないと“松井秀喜超え”とは言えない」という異論も口にした。

 こうした“あらぬ批判”を含め、逆風が常に起きるのは、大谷に求められるハードルが高まった証拠。そうした周囲のやや厳しい論調を偉才がいかに封じ込めるのかは、実に興味深いところである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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