藤川球児監督はなぜ、あそこまで激高した姿を見せたのか 球界OBの考察 「いつも冷静かなと思っていたけど…」

2025年4月22日(火)5時20分 ココカラネクスト

藤川監督は坂本への頭部死球に怒りの姿勢を見せた(C)産経新聞社

 異例のシーンとなった。

 20日の広島戦(甲子園)で阪神・藤川球児監督が激高した姿を見せたことが話題を呼んでいる。

【プロ野球解説】阪神木浪1試合3エラー︎藤川監督ブチギレ!『大山の状態が心配…』DeNA2連敗「山本にスクイズもあり?」西武今井圧巻の投球!日本ハム「水谷復帰で即結果!」豊の視点で3連戦を振り返る!

 同試合はプロ初先発のドラ1ルーキー左腕、伊原陵人が5回4安打5奪三振、無失点と快投。打線も初回から4番・佐藤輝明に先制2ランが飛び出し、5回にも7号3ランを放つなど、チームにとって上々の運びとなっていた。

 しかし、雰囲気が一変したのは8回の攻撃中のこと。一死一、二塁の場面、捕手の坂本誠志郎の打席で広島ルーキーの岡本駿が投じた初球のカットボールが抜け球となり、坂本の頭部を直撃。本拠地の甲子園に大きくどよめきが起きる中、藤川球児監督が猛然とベンチを飛び出し、広島ベンチ側に向かって「来い!」とジェスチャーを示すなど、両軍入り乱れて、一触即発の空気に包まれた。

 藤川監督の怒りは凄まじく、安藤投手チーフコーチらが必死に制止する中、最後は危険球を受けた当事者の坂本までが止めに入り、ベンチに引き上げていった。投げた岡本は危険球退場、警告試合となった。

 この場面について球界内からも考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は21日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】阪神木浪1試合3エラー!!藤川監督ブチギレ!『大山の状態が心配…』DeNA2連敗「山本にスクイズもあり?」西武今井圧巻の投球!日本ハム「水谷復帰で即結果!」豊の視点で3連戦を振り返る!」と題した動画を更新。週末の各球団の試合内容を独自の視点で解説している。

 その中で阪神においては3戦目に先発、プロ初勝利をマークした伊原陵人に対し「やっぱり、落ち着いているね、コントロールがいいよ」と評価。非常にまとまった内容だったとした。

 さらにこの試合で4番として4打数4安打、2本塁打、6打点と大暴れした佐藤輝明に関しても「やはり佐藤が打つと勝つね」としっかりポイントゲッターの役目を果たしたとした。

 そして8回のシーンについても言及。高木氏は「藤川監督っていつも冷静かなと思っていたけど」と前置きしつつ、「選手を守るとか、そういうことに関しては、自分の身をていしてでも守るんだというのが選手には伝わったかな」とコメント。

 同シーンに関しては「そういうものもあるよと(選手に)伝えたのかなという感じがする」と勝負に向かっていく姿勢、ファイティングポーズをシーズン序盤にあえて見せた可能性もあると指摘した。

 実際に試合後には冷静に意図を語っていたと報じられたことで「でも、ああいう姿が指揮官にあるというのは選手には心強いよね」と選手を守る姿勢を鮮明に示したことで、チーム内の士気が高まることを予想した。

 動画内では他球団の戦いぶりについても語っている。

 新任の藤川監督においては思い切った選手起用も注目されている。現役時代は「火の玉ストレート」が代名詞だった指揮官がいかにして上昇気流をつかんでいくのか、青年監督のチームを鼓舞する姿に今後も注目が集まっていきそうだ。  

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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