「アメリカンスタイルの意思表示だ」韓国メディアも阪神・藤川監督の激高シーンに注目 「坂本もあ然とした」
2025年4月22日(火)17時40分 ココカラネクスト

藤川監督は死球を受けた坂本に制止されながら、ベンチに引き上げていった(C)産経新聞社
20日の広島戦(甲子園)で阪神・藤川球児監督が激高した姿を見せたことが海外からも注目されている。
同試合はプロ初先発の伊原陵人が5回4安打無失点と快投、打線も初回から4番・佐藤輝明にホームランが飛び出し、5回にも試合を決定づける3ランを放つなど、阪神にとっていい流れとなっていた。
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しかし、雰囲気が一変したのは8回の攻撃中のこと。一死一、二塁の場面、捕手の坂本誠志郎の打席で広島ルーキーの岡本駿が投じた初球のカットボールが抜け球となり、坂本の頭部を直撃。本拠地の甲子園のファンからも大きくどよめきが起きる中、藤川球児監督が猛然とベンチを飛び出してきた。
藤川監督の怒りは凄まじく、広島ベンチに「来い!」と手招きジェスチャーを示すなど、ヒートアップ。安藤優也投手チーフコーチらが必死に制止する中、広島側も新井貴浩監督、藤井彰人ヘッドコーチも入り乱れて、不穏なムードが漂った。
これには危険球を受けた当の本人の坂本までが止めに入る事態となり、最後はベンチに引き上げていった。投げた岡本は危険球退場、警告試合となった。
この場面について韓国メディア「OSEN」では試合の様子を伝えるとともに、藤川監督が「この瞬間、いなづまのように飛び出し、相手のベンチで怒りを解き放ちます」と表現。
藤川監督が広島ベンチに向けて行った手招きポーズにも着目。「『こっちへ来い』というジェスチャーは、『さあ、戦おう』というアメリカンスタイルの意思表示だ」と記した。
現役時代はカブスやレンジャーズに在籍した藤川監督の経歴に則して、メジャー流のファイティングポーズを取ったとした。
記事中ではさらに「この状況で最も驚いたのは被害者です」としながら、頭に死球が当たり、倒れ込んだ坂本が「あ然とした」として、その後、坂本も監督を制止に入ったと伝えた。
その後「新人監督への賞賛が殺到した」として、ほとんどの専門家は、「それは必要な行動だった」という見解を示したとして、日本球界OBたちがYouTubeで伝えた意見を紹介。一部には否定的な声もあったとした。
藤川監督が見せた激高シーンは普段は沈着冷静な姿が目立っていただけに、野球ファンの間でも大きく注目を集めた。
2年ぶりのV奪回に挑むチームで新指揮官がどんなタクトをふるっていくのか。今後も注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]