ドジャース・大谷 パパ1勝も張り切り過ぎた!?敵地駆けつけ「1番・DH」で3試合ぶり復帰
2025年4月22日(火)1時30分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース1—0レンジャーズ(2025年4月20日 アーリントン)
新米パパが張り切りすぎた?!ドジャースの大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、「父親リスト」入りで休める3日間の産休を1日残して敵地に駆けつけ、レンジャーズ戦で3試合ぶりに「1番・DH」で復帰した。第1子となる長女誕生の祝福ムードの中、力みもあってか3打数無安打。8回に選んだ四球が決勝点につながり、パパ初勝利に貢献した。
午前10時45分に開いたドジャースのクラブハウス。午前11時前に大谷が入ってくると、その場が華やいだようににぎやかになった。山本が真っ先に駆け寄って談笑し、ガルシアやフィリップスらが次々に握手やグータッチ。捕手バーンズは「パパ、ショーヘイ!」、ロッカーが近いベッツは「コングラチュレーション、ブロ(兄弟)!」と声をかけた。アイアトン通訳らにも肩を叩かれるなど、祝福の輪はしばらく収まらなかった。
父親リスト入りは18日。19日にインスタグラムを更新して「大谷ファミリーへようこそ!」と長女誕生を報告し、英文で「娘へ、私たちをとても不安で、まだ、とてもそわそわしている親にしてくれてありがとう」などと心境をつづっていた。
真美子夫人の出産に付き添い、父親になった感動のままロサンゼルスから移動。重視する睡眠時間が普段より少なかったことは想像に難くない。3日間認められる「産休」を1日残し、前夜遅くに敵地に合流してデーゲームに備えた。
新米パパとして張り切る姿にデーブ・ロバーツ監督は「赤ちゃんの健康状態を確認し、ここに戻ってくれたことは彼の仕事と生活のバランスを取る能力を如実に示している」と感謝し、「父親の強さは本物だ。もしかしたら(打球速度)120マイル(約193・1キロ)くらいの打球が見られるかもしれない。そうなったら前代未聞の快挙だ」とさらなるパワーアップを予言した。
敵地の観衆も拍手や「おめでとう」ボードを掲げるなど祝福ムード。8回無死一塁では日本ハム時代の同僚右腕マーティンから四球を選び、フリーマンの先制&決勝の左犠飛を呼んだ。3打数無安打で“パパ初本塁打”は次戦へ持ち越し。初回は外のボール球に手を出して二ゴロ、3回は空振り三振、5回は初球を打ち損じた一ゴロで、ロバーツ監督は「2日間休んだせいもあり、今日はちょっと力みがあったと思う」と胸中を思いやった。
1—0での勝利後、シャワーを浴びた大谷はすっきりした表情だった。父親として始まった新たな戦いの日々。アーリントンに1日だけ滞在という強行移動の疲れを感じさせず、次の遠征地シカゴに向かった。