マクラーレン、LMDhの評価段階であることを認めるも「決定はまだ」とザック・ブラウン

2021年4月23日(金)12時59分 AUTOSPORT web

 マクラーレンは、LMDhプロジェクトの評価に関する立場を明確にした。同社のCEOであるザック・ブラウンは、「プロセスは進行中であるが、決定には至っていない」と述べている。


 マクラーレンはIMSAとACOフランス西部自動車クラブによる“コンバージェンス”交渉の初期段階からテクニカル・ワーキンググループに参加しており、世界トップレベルのプロトタイプ・フォーミュラに関心を示している複数のメーカーの内のひとつだ。


 ブラウンは最近のJOTAのコメントを受けて、イギリスチームが長期的なLMDhへの参加を検討していることを明らかにした。


 JOTAは現在、ファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSにマクラーレン720S GT3を投じて参戦しており、来シーズンにはプロ・アマレースへをプログラムに追加することを検討している。

ベン・バーニコート、ロブ・ベル、オリバー・ウィルキンソンという布陣でGTワールドチャレンジ・ヨーロッパのプロクラスに参戦しているJOTAの38号車マクラーレン720S GT3


「我々はLMDhのレビューを続けているが、それを実際に行うかどうかの結論は出ていない」と、ブラウンはSportscar365に語った。


「仮にやるとしたらそれを社内で実行するのか、または社外で行うのか、どのように、誰とやるのか、そういったことも考えている。たしかにJOTAはマクラーレンGTの大切なカスタマーチームだ」


 Sportscar365はマクラーレンがLMDhに関する決定を下すタイミングは、早くても2021年の後半になると理解している。しかし、その想定を超える正確な詳細は確率されていない。


 ブラウンは昨年9月、マクラーレンが2023年のLMDhプログラムに参加する場合、2021年前半に決断を下す必要があると述べた。


 この2023年にはアウディとポルシェ、アキュラがLMDhに参加し、WEC世界耐久選手権では、フェラーリがIMSAとの相互参戦が可能となるル・マン・ハイパーカー規定によるLMHクラスにハイブリッドカーで加わる予定だ。


 しかしブラウンは当時、マクラーレンがエントリーする可能性について2023年が唯一の選択肢ではなく、翌年もそのテーブルにあると述べていた。一方、2025年以降の新規参入は除外された。


 マクラーレンがLMDhの評価を継続すると宣言したのは今週、ランボルギーニのモータースポーツ責任者であるジョルジオ・サンナが、LMDhカテゴリーへの参加に関する最終決定が「まもなく行われる予定である」と述べた直後のことだった。

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