バルサが欧州スーパーリーグの声明「参加を断るのは歴史的過ち」…構想再考か「分析が必要」

2021年4月23日(金)9時1分 サッカーキング

バルセロナが欧州スーパーリーグについての声明を発表 [写真]=Getty Images

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 バルセロナは22日、欧州スーパーリーグ(ESL)について声明を発表。ESL参加を表明した理由や、反発を受けて構想を再考する可能性を明かした。

 ESLはバルセロナを含む欧州の強豪12クラブによって18日に創設が発表された。しかし、これに対して参加クラブのサポーターや大会不参加のクラブをはじめ、FIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)、各国連盟などが猛反発。チャンピオンズリーグ(CL)やワールドカップなどの既存大会への出場を禁止する措置も示唆された。

 各方面からの反発や圧力を受け、わずか2日後の20日には参加を表明していたプレミアリーグのクラブが一斉に撤退を発表。アトレティコ・マドリード、インテル、ミランも21日までに離脱を表明していた。ユヴェントスは明確な撤退宣言はなかったものの、「計画が完成する可能性が限られている」との声明を出していた。

 バルセロナは声明で、「世界のサッカーの財政的な安定と実現可能性を保証するための構造改革が必要です。それはヨーロッパの多くの主要クラブと同じ見解であり、現在の社会経済の状況を考慮するとなおさら必要です」と訴え、「バルセロナの取締役会は緊急を要する問題と考え、創設メンバーとしてスーパーリーグに参加するという要請を受け入れました」と明かし、参加理由を説明した。

「この大会は、試合の質と魅力を向上させると同時に、バルセロナの最も譲れない原則の1つであるフットボールファミリー全体との連帯のための新たな方法を模索することを目的としたものです」

「創設メンバーの一員としてこのプロジェクトに参加する機会を断ることは歴史的な過ちであると確信したため、大会参加の決断を下しました。世界最高のスポーツクラブの1つとして、常に最前線にいることを考えており、これはクラブのアイデンティティとクラブのスポーツ的、社会的、組織的な精神にとって不可欠な要素です」

 さらに、各方面からの反響を受けたことで、バルセロナはESL構想の分析が必要であり、場合によっては再考する必要もあると明言。「常にサッカー界の一般的な利益を追求し、問題解決に向けて、必要に応じて当初の計画を再考するために、反響を呼んだ理由についてより詳細な分析が必要であることを理解しています。そのような分析には時間が必要で、軽率な行動を避けるための冷静さも必要です」

 そして最後に、「この問題の重要性や関心の高さ、さらに常に透明性を持って行動する必要性を十分に認識していますが、バルセロナは常に十分な慎重さをもって行動します。そして、バルセロナのサポーターと一般世論には最大限の理解と敬意、何よりも忍耐を求めます」とコメントした。

サッカーキング

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