今永昇太「小さな奇跡が10回続いただけ」 6回途中5失点で勝敗つかず、VS大谷翔平は通算10の0
2025年4月23日(水)12時50分 スポーツ報知
◆米大リーグ カブス11×—10ドジャース=延長10回=(22日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
カブス・今永昇太投手(31)が22日(日本時間23日)、本拠地・ドジャース戦で先発し、6回途中で今季最多101球を投げて6安打5失点(自責2)で勝敗はつかなかった。チームは9回2死走者なしからアマヤのソロで追いつき、同点の延長10回先頭だったタッカーが右前適時打を放ち、サヨナラ勝ちして乱打戦を制した。
今永は試合後、「このような劣勢に追い込まれても試合に勝つということは、今後こういう劣勢な試合になった時に、なにか今日も勝てるかもしれないという、ダグアウトでそういう雰囲気がみんな出ると思うので、こういう勝ち方は本当に素晴らしいと思います」と劇的サヨナラ勝ちをよろこび、通算10打数無安打と抑え込んでいる大谷翔平投手(30)との対戦は「彼のような素晴らしい選手とやる時には打たれて当然だと、そういう気持ちで彼とは対戦している。そういう心の持ち方がたまたまそういう風になっているだけで、たまたまが10回続いただけ。これからあと10回対戦したら10安打打たれるかもしれない。本当に小さな奇跡が10回続いただけです」と謙虚に振り返った。
初回に味方の失策もあって2死一、二塁のピンチを迎えるとエドマンに3ランを被弾。直後に味方打線が5点を奪って逆転したが、2回にも9番打者のパヘスにソロを浴びて1点差に迫られた。3回からの3イニングは無失点でしのいだが、3点をリードした6回にもスミスにソロを被弾。1試合3被弾はメジャー移籍後自己ワーストタイだった。最速は92・4マイル(約148・7キロ)で、防御率は2・38となり、メジャー通算200奪三振もマークした。
大谷との対決は三ゴロ失策、空振り三振、空振り三振で3打数無安打。昨季からの対戦成績が通算10打数無安打となった。カブスの鈴木誠也外野手(30)は、3点を追う初回無死二、三塁の1打席目に左翼へ2点適時二塁打を放つなど5打数2安打2打点。試合後には「すごい試合になりましたけど、こうやって最後(サヨナラで)勝てたのはよかったかなと思います。今永さんがちょっと苦しんで(1回表に)3点とられたけど、その後にチャンスの場面で回してもらったので、積極的にいこうという思いがああいう結果になったのでよかったなと思います。(今永が)本調子ではないのは見ていても分かるけど、その中で試合をしっかり作って、バッター陣にチャンスを与えてくれるのは頼もしい。なんとか僕たちもしっかり援護できるようにこれからも頑張りたいなと思います」と振り返った。