楽天・浅村 逆転3連勝呼ぶ通算300本塁打!47人目 さあ次は2000安打だ

2025年4月23日(水)5時30分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 楽天4—2日本ハム(2025年4月22日 エスコンF)

 楽天・浅村栄斗内野手(34)が22日の日本ハム戦でプロ野球47人目、平成生まれでは3人目の通算300本塁打を達成した。1点を追う8回に同点の右越え3号ソロ。直前の守備で味方選手と接触して足を気にするしぐさを見せても殊勲弾で逆転勝利を呼んだ。歴代4位の1326試合連続出場を継続中の鉄人弾で節目に到達。通算2000安打にも残り16本へ前進した。

 理想とする一撃が右翼へ伸びた。1—2の8回。先頭で打席に入った浅村の頭に一発はない。ただ「塁に出る」こと。その意識で151キロ直球を捉えた打球が右翼フェンスを越えた。同点弾が区切りの通算300号。続くフランコの決勝弾を呼び、逆転の3連勝へ導いた。「まさかプロで300本も打てると思っていなかった。一本一本、積み重ねてこられてよかった」。それが本音だった。

 大阪桐蔭時代は通算22本塁打で線の細い遊撃手。西武でプロ入りし「ヒットの延長がホームラン」と考えていた。当時の西武は強力打線。「僕はホームランを追い求めてなかったというか、求められてなかった」。18年オフの楽天へのFA移籍を転機に「主砲」として一発を求められ「ヒットの延長がホームランという考えはあまりなくなった」と変化した。ホームゲーム時のロングティーは恒例。「どうやったら打球が上がるか、角度をつけられるか」と日々試行錯誤する。三木監督は「情熱があり、野球に対し人一倍真面目。敬意を表したい」と称賛した。

 今でも「理想とするホームラン」と回想する一発がある。西武時代の13年8月7日の日本ハム戦で守護神の武田久から放ったサヨナラ3ランだ。9回2死一、二塁から右翼席へ。「サヨナラになると思って、右方向を狙って打てた」。脳裏に焼き付く劇弾。節目も同じ逆方向へ運んだ。

 「無意識に右(方向)に飛んでくれる打撃を理想としてきた。300本目に理想の打撃ができてよかった」

 7回の一塁守備では打球を追って投手の藤井と交錯。大事を取って9回は代打を送られて交代した。継続中の連続出場は現役最多の1326試合に伸び、「この程度で途切れることはないと思います」と言い切った。2000安打まであと16本。鉄人ぶりも衰えぬ34歳は試合に出続け、ヒットを、アーチを打ち続ける。(秋村 誠人)

 ≪平成生まれでは3人目≫浅村(楽)が22日の日本ハム戦で今季3号を放ち、通算300本塁打を達成した。プロ野球47人目、平成生まれでは23年の中田(巨)、今季の山田(ヤ)に次いで3人目だ。初本塁打は西武時代の10年8月10日の楽天戦で山村から。また、浅村は通算1984安打で平成生まれ初の2000安打にあと16本と迫っている。

スポーツニッポン

「楽天」をもっと詳しく

「楽天」のニュース

「楽天」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ