コルベットが波乱のイモラで堅実な走り。LMGT3首位キープのジュンカデラ「自分たちのことに集中した」

2025年4月24日(木)12時17分 AUTOSPORT web


 TFスポーツからWEC世界耐久選手権のLMGT3クラスに参戦しているダニエル・ジュンカデラは、同クラスで結果を残し良いシーズンを送るには、ミスのない安定したレースを展開することが鍵になると語った。TFスポーツが第2戦イモラを7位フィニッシュで終え、チャンピオンシップのリードを守った後のことだ。


 33号車シボレー・コルベットZ06 GT3.Rをベン・キーティング、ジョニー・エドガーとともにドライブしたジュンカデラは、2月末に開催された開幕戦『カタール1812km』で獲得した38ポイントに加え、イモラでも6ポイントの獲得に成功した。



 TFスポーツは、序盤のタンブレロでキーティングが85号車ポルシェ911 GT3 R(アイアン・デイムス)と接触してスピンを喫したアクシデントを除けば、ほとんどトラブルに巻き込まれずにフィニッシュしており、ジュンカデラはこの一戦を「非常にポジティブなものだった」と評価している。





「またしても、カタールに続いてポジティブなレースだったよ。予選を終えて、5位以内でフィニッシュできることも期待していたしね」とジュンカデラはSportscar365に語った。


「開幕戦では、他のドライバーたちのミスと、自分たちの戦略がうまくいったおかげで優勝できた。自分たちがミスをすることもなく、最後まで良い走りでレースを守りきったんだ」


「それに、ここではポイントを獲得するのは難しいと思っていたけど、最終的には7位でフィニッシュすることができた。見てのとおり、ペナルティが多く、戦略上のミスも多くあった。ドライバーもミスをする。でもそれが普通だ。6時間レースなんだから、たくさんのことが起こり得るし、ここイモラはとくにそうだ」


「そんななかで、僕らは小さなアクシデントを除けば、クリーンなレースをすることができた。僕らが7位で姉妹車(81号車)が6位だ。嬉しいことだよ」


 とくに78号車レクサスRC F GT3(アコ—ディスASPチーム)のアーノルド・ロバンとフィン・ゲルシッツがイモラで3位入賞を果たしランキング2番手に浮上してきたなかでも、TFスポーツはカタール以降、11ポイントというギャップを維持している。


 一方、開幕戦でTFと優勝を争った59号車マクラーレン720S GT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)はイモラでポイントを獲得できなかったためランキング2位から3位に後退した。イモラでクラス優勝を果たした92号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイ・ファースト・フォーム)が同4位だ。


 また、87号車アコ—ディスASPチーム・レクサスRC F GT3がピットレーン速度違反により25秒のストップ&ゴーペナルティを課されるなど、LMGT3勢の多くがレース中にペナルティを受け、それが成績に影響する結果となった。



TFスポーツの33号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R。後方に映るアイアン・デイムスの85号車ポルシェ911 GT3 Rとタンブレロコーナーで接触しスピンを喫することとなった

 日曜日の6時間レースでは、さまざまな局面でクラス内のマシンが接触したこともあり、ジュンカデラはWECのGTクラスでは、速さよりも安定した走りがポイント獲得のカギになると結論づけた。


「これはLMGT3で結果を残すための方法であり、こういったスポーティングレギュレーションが続く限り、何年もの間、この傾向が続くと思う」


「ブロンズ、シルバー、プロのドライバーが混在しているとミスが起こりやすくなる。それは自然なことだ」


「また、イモラというコースではマシンをセーブするチャンスがない。コーナーでミスをすれば、いとも簡単により大きなミスに繋がってしまう」


「ペナルティやミスが多くあり、我々はそれらに遭遇しないよう集中して戦ってきた。ミスをしないように、自分たちのことに集中して、できるだけクリーンなレースをしようとね」


「チームは毎回、戦略を完璧に実行してきた。その点では本当に良かったと思うし、それが報われと思う」

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