【中日】今オフのMLB挑戦が取り沙汰される小笠原慎之介 実はモデルチェンジを図っている?

2024年4月24日(水)16時30分 ココカラネクスト

好投を続ける小笠原にメジャーのスカウトも注目している(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 そのポストは唐突なタイミングではあったが、驚きはなかった。

「複数のMLBスカウトは、左投手のシンノスケ・オガサワラを2024年NPBシーズン終了後にポスティングされる可能性があると評価している(略)彼は優れた制球力で知られている」

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 ポストの主は『MLBネットワーク』の敏腕記者ジョン・モロシ。日本時間4月21日、中日の左腕エース・小笠原慎之介のポスティングについて言及したのだ。彼のXアカウントは、DeNA時代の今永昇太(カブス)や岡本和真(巨人)など、定期的に日本人選手のMLB行きの可能性を知らせてくれるが、ついに中日にも当事者になる番が来たようだ。

■モロシ記者のポストに驚かなかった理由

 小笠原は東海大相模高で甲子園優勝投手に輝き、ドラフト1位で中日に入団。高卒1年目から1軍デビュー&初勝利、3年目には開幕投手と、若くして頭角を現した。その後左肩痛、左肘痛の影響で一時は低迷するものの、6年目の2021年から昨季までは3年連続で規定投球回をクリア。最速153キロの速球を軸に投げ込んでいく、力投型のサウスポーである。

 モロシ記者のポストに「驚きはなかった」と記したのは理由がある。小笠原はMLBやプロレスWWEなどの米国文化に造詣が深く、オフには毎年のように米国へと足を運ぶ。自身のYouTubeでは、カイル・シュワーバー(フィリーズ)のユニフォームが自宅に飾られているのを確認できる。近年は自主トレの舞台を同フロリダ州へ移し、メジャーリーガーとともに汗を流す。

 そして、何より本人がMLB行きを自身の夢と公言しているーー。

■「優れた制球力」を示す、無四球記録の継続

 今季の小笠原は非常に良い滑り出しを見せている。

 23日の巨人戦(ひたちなか)で初黒星を喫したものの、7回自責点2のHQSを達成。ここまでのQS率は100%だ。また、開幕からの連続無四球記録は27回2/3まで継続中。規定投球回到達者で与四球ゼロは小笠原のみ。モロシの指摘する「優れた制球力」も間違いではない。

 一方で、奪三振率の低さは気になるところ。2021年から「7.22→8.71→7.51」と推移しているが、今季はここまで3.90。先の巨人戦でも奪った三振はわずか2個にとどまっている。

 昨季までは力投型らしく常に全力。真っ向から打者に向かっていき、観る者をスカッとさせていた。その代償に被本塁打が多く、試合終盤に息切れすることも散見された。結果、シーズン通して貯金を作れない年が続いている。

 そう思うと、今季の投球内容はちょっと違う。直球は変わらず150キロ前後出ている。出力はそのままに、モデルチェンジを図っているのかもしれない。これもまたMLB挑戦への布石なのか。

 いずれにせよ、小笠原の2024年から目が離せない。

[文:尾張初]

ココカラネクスト

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