巨人連敗止め、2位に浮上!ブルペンを支える他球団垂涎の「ミスターゼロ」 オフも注目の「FA左腕」の存在とは

2024年4月24日(水)12時0分 ココカラネクスト

高梨の火消しもチームを支えている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は4月23日に行われた中日戦(ひたちなか)に2−0の完封勝ちで連敗を3で止めた。

 前週は3敗3分けと1勝もできず、9連戦の初戦の行方が注目された。

【動画】これぞ完璧な火消し!巨人左腕リリーバーの高梨が中日・山本から見逃し三振を奪ったシーン

 先発の山崎伊織は気迫のこもった投球を見せ、3回まで無安打と中日打線を封じ込める。

 打線も奮起した。初回相手先発小笠原慎之介の立ち上がりを攻め、初回一死からオコエ瑠偉が相手守備のスキもつき、二塁まで激走。一死二塁の形を作ると坂本勇人が小笠原の高めスライダーを捉えて左翼線へ。先制適時打をマークすると、4回にも萩尾匡也の適時打で2点目を追加する。

 一方、この試合で光ったのは先発山崎の後を継いだブルペン陣の奮闘にもあった。2点をリードした7回、先頭の中田翔に四球を与え、一死一、二塁のピンチを迎える。ここでベンチは左腕リリーバーの高梨雄平にスイッチ。打席へ迎えた代打・大島洋平をシュートで遊ゴロに打ち取ると、続く山本泰寛はスライダーで見逃し三振と完璧な火消しを披露。渾身のガッツポーズを繰り出し、ベンチに戻っていった。

 8回からは開幕から安定した投球を続けている左腕、アルベルト・バルドナードが三者連続三振を奪い、9回は守護神・大勢が最速157キロの直球と気迫のこもった投球で最後を締めた。

 左腕リリーバーの高梨は今月9日に今季初めて選手登録されると、同日に行われたヤクルト戦(鹿児島)で今季初登板。1点リードの2死満塁という、いきなりしびれる場面でのマウンドとなったがわずか2球で火消しに成功、今季初ホールドをマークした。

 その後も安定した投球を続け、ここまで5試合に登板し1勝、3ホールドをマークし無失点、防御率「0.00」を誇る。昨年は自己ワーストの防御率4.19と苦しんだが、今季は巻き返しの姿勢を見せている。

 高梨はまた、今季でプロ8年目を迎え、今月18日に国内FA権を取得した。社会人ENEOSを経て16年ドラフト9位で楽天に入団、20年シーズン途中に巨人にトレードで加入した。

 21年からは年間50試合以上登板を果たすなどブルペンを支え続けてきた。FA権取得時には巨人愛を前面に出していたが、僅差の場面で火消しを務められる安定した左腕リリーバーはどの球団でも欲しているポジションとあって、今シーズンの働き、オフの動向にも注目が高まる。  

 「料理王子」の愛称でも知られ、かつてはキャンプ地で自身の手料理をふるまったことも。探求心に優れ、常に高みを目指す姿勢も後輩たちにいい影響を及ぼしているとされる。

 試合後の中継(BS日テレ)で映し出されたヒーローインタビューでは「(前夜に食べた)常陸牛のステーキとハンバーグが効きましたね!」とご当地ネタで茨城のジャイアンツファンの心もぐっとつかんだ左腕。これでチームは中日に入れ替わり2位に浮上。一致団結したブルペンでさらにチームを盛り立てていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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