【独占インタビュー】FIFA理事の座を狙うAFC副会長。彼が掲げるマニフェストとは?

4月24日(金)15時5分 フットボールチャンネル

AFC副会長がFIFA理事選にノミネートした理由とは?

 AFC副会長を務めるマレーシアのアブドラ・アフメド・シャー王子は、FIFA理事選に向けた候補者の一人にノミネートしている。『フットボールチャンネルアジア』は、来週バーレーンで行われるAFC総会の投票を前に、シャー王子に話を聞いた。果たしてシャー王子とはどのような人物なのだろうか。

——FIFAの理事選にノミネートしましたが、それを決断した理由とあなたがその役職に就いて出来ることを説明してもらえますか?

 幼少期からFIFAの一部として働くことは夢でした。この役職に就いて実現させたいことはたくさんあり、これからもFIFAとAFCを支援していきたいと考えています。マレーシアや他のアジア諸国に奉仕するため選挙に勝たなければなりませんが、アジアからの意見を反映させ、FIFAの理事の中で我々に高い分配が与えられることを提案していきたいです。FIFAの理事メンバーとして、行政、技術、指導、審判、そしてユースや女子サッカーを含んだ、あらゆる側面を発展させられる資源を得るためのロビー活動ができると信じています。

——FIFAの運営が厳しい監視の下で行われることが求められているが、FIFAの信頼を回復させるために必要なことは何だと思いますか?

 全ての問題を調査する透明性が重要です。FIFAの規則が守られることが一番であり、これを保証するのが私の仕事になるでしょう。出資者にも課題について学ぶ機会を与え、FIFAの説明責任や透明性を解決できる方法をともに考えていくべきなのかもしれません。組織は常に向上の余地があります。

——FIFAの理事に選出されることにどれほど自信がありますか?

 とても自信があります。全ての投票者が私の経験や考えを理解してくれると信じています。彼らは私がチームプレーヤーで、自分たちの意見を通すには私に頼ることが最善だと考えているはずです。

——マニフェストでは、FIFAでアジアの発言力を高めることについて多く語っています。現在のアジアは、FIFAの中でどれくらいのレベルにあると感じていますか?

 アジアからの声を反映させるためには、政策決定のプロセスにおいて代理権が重要です。アジアでワールドカップを開催する機会をもっと増やしたいです。技術面の向上、女子サッカーの普及、発展委員会の存在があれば、アジアサッカーはさらに成長するでしょう。

オーストラリアで開催されたアジアカップをどうみたのか?

——FIFAの会長選も進行中で、候補者の中にはAFCメンバーのアリ王子もいます。AFCとして理事メンバーの一人をサポートする責務はないのでしょうか?

 最も相応しい人物を支持するべきであり、誰もが自由に異議を唱えられ、その国がより好みの候補者を選べる民主主義的な場所が理想です。AFCが分裂しているわけではありません。これは認識の問題です。現状の我々はアジアサッカーの未来のために責務の上で団結しています。

——あなたはアジアカップ2015の組織委員長を務めました。決勝から2ヶ月経ちましたが、どのように大会を総括しますか? 開催国としてオーストラリアはどうでしたか?

 チームの一部分になれたことは誇りに思います。素晴らしい才能や試合の数々を見ることができましたし、ファンも素晴らしいものでした。オーストラリアは開催国として申し分ない仕事をし、アジアカップが次の段階に進んでいける高い基準を設定してくれました。

——オーストラリアは現在、ASEANサッカー連盟のフルメンバーです。彼らがASEANの会員であることはこの地域にどのような利益を生みますか?

 この地域には学ぶべきものが多くあると信じています。オーストラリアは世界の中でも順調に発展を続けており、技術面の発展や女子サッカーの交流の場になれる潜在能力があります。

アジアにおけるオーストラリアの発展

 オーストラリアサッカーの技術的な能力を見習うためには長い道のりです。しかしながら、それを達成するには、最高の訓練方法を学ぶ必要があります。我々は連帯意識の下でこの地域の国々が遅れをとらないよう最高のサッカー脳を溶け込ませ、技術的な水準レベルを引き上げられる技能と経験を利用することが必要です。

 私はASEANとともに国際舞台でも台頭できると信じています。オーストラリアと他のアジア諸国の交流が盛んになることを望んでいますし、それらは相互に利益があるでしょう。私の夢はASEANとしてワールドカップを開催することです。しかしながら、日本やオーストラリアといった様々な国からの助けが必要になるでしょう。特に両国は国内での成功体験や専門的知識があるため、サッカーの発展と技術的な援助に多大な貢献をしています。

——オーストラリアは次のAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)に参加が見込まれていますが、そのステータスは何ですか? いつ承認されるでしょうか?

 想像では話せません。それはASEANサッカー連盟の決断に任せましょう。

——オーストラリアのAリーグのクラブオーナーからは、東南アジアの6チームを含め、リーグを拡大させたい考えがあるようですが?

 理論的に言えば、ASEANのチームが取り上げられることは良いアイディアにように思います。しかしながら、具体的な計画を考える前に実行性について議論する必要があります。我々はこの考えを漠然と待っている状態ですが、そろそろ本格的に取り掛からなければならないでしょう。現地リーグの日程や組織団体のガイドライン、もちろん出資関係者の意見も考慮しなければなりません。重要なのはリーグの質を保証するなかで露出を増やすことです。

——ASEANスーパーリーグの導入は支援しますか? またどのくらいの段階まできているのでしょうか?

 はい、間違いないです。私の見解では、2016年から始まるでしょう。我々はFIFAからの承認を待っています。

アジアサッカー発展に必要なこととは?

——アジアのクラブのファンを増やすには、ゲーム内容の進歩は重要です。AFCチャンピオンズリーグは模範にできる大会ですが、普及促進に欠けていると不満の声が上がっています。WSGはファンを取り込むための十分なプロモーションとプログラミングはありますか?

 私はアジアのクラブサッカーを完全に定着させるには時間がかかると思います。ファンはプレミアリーグやリーガエスパニョーラなど欧州サッカーを見てきた歴史がある。しかしながら、これはゆっくりと変わってきています。中国では国内のクラブサッカーのファンもよく見かけます。パフォーマンスの質が上がれば、ファンも取り込むことができると確信しています。

——最後に、あなたはAFC開発委員会のチェアマンですが、アジアのサッカーの水準を発展させるためにどのような変化が必要だと感じていますか? 昨年のワールドカップでアジア勢は不十分な成績に終わってしまいました。

 我々にはサッカー界で強い影響を与えられる潜在能力があります。しかし、不幸にもそれが認識されていません。私自身は技術的発展の分野に関する相対評価を学び始めています。また、プトラジャヤにAFCの中核的研究拠点を設立することに尽力しています。これが完成すれば、アジア諸国に最高のトレーニング法を提供できるようになるでしょう。

 私は特に技術面での進歩と女子サッカーに焦点を当てています。FIFAの経験と専門的知識を利用すれば、アジアの潜在能力はさらに引き上げることができるでしょう。我々にはハングリー精神があり、正しい計画と構造があれば、サッカー界で成長を続けていくだけだと思います。

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