井上尚弥に完敗のフルトン、フェザー級に終止符...3階級制覇目指しSフェザー級転向【米メディア】
2025年4月24日(木)12時36分 J-CASTニュース
プロボクシングの2階級制覇王者で、現WBC世界フェザー級王者スティーブ・フルトン(米国、30)が、スーパーフェザー級に転向する。
フェザー級転向後、2戦で世界王座獲得
米ボクシング専門メディア「ザ・リング」(ウェブ版)が2025年4月23日に報じた。
フルトンは元WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者で、23年7月に井上尚弥(大橋、31)の挑戦を受け、8回TKO負けを喫した。これがプロ22戦目で初の黒星だった。
身長169センチのフルトンは、スーパーバンタム級では長身で、減量に苦しんだ。それもあって、井上戦後に階級をひとつ上げてフェザー級に転向した。
25年2月にWBC世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロア(米国、28)に挑戦し、3−0の判定勝利を飾り王座を獲得した。
フェザー級転向後、わずか2戦目で世界王者となったフルトン。王座防衛よりも、世界3階級制覇を目指す方針のようだ。
「もうひとつベルトが欲しい。階級を上げたいんだ」
「ザ・リング」によると、フルトンは同メディアの取材に対して、「もうひとつベルトが欲しい。階級を上げたいんだ。130ポンド(スーパーフェザー級)なら(体重の面で)安心できる」と語ったという。
フルトンがターゲットにしているのは、WBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(米国、31)だ。
フォスターは身長174センチの右構えで、23年2月に行われたWBC世界スーパーフェザー級王座決定戦を制して王座を獲得。24年7月に王座陥落したが、4か月後に王座に返り咲いた。
記事によると、フルトン陣営はすでにフォスター陣営と接触しており、交渉は順調に進んでいるという。
井上に敗れてから約2年。世界2階級制覇を達成したフルトンが、井上の2階級上の王座獲得を目指す。