V9時代の土井もバットマン篠塚も超えた 巨人背番号「6」が誰よりも似合う坂本勇人…背番号物語
2025年4月24日(木)6時0分 スポーツ報知
ОNとともにV9を支えた土井正三
「6」と聞いて、オールドファンがまず思い浮かべるのはV9時代にセカンドを守った土井正三かもしれない。V9が始まった65年に立大から入団して、すぐに「6」をつけた。新人で105試合に出場。2年目からは完全にレギュラーとなり、守備がうまいことはもちろん、主に2番に座りバントあり、進塁打ありと、ONにつなぐ仕事を全うした。
これで攻守にわたっての名選手というのが「6」のイメージになった。篠塚が入団後3年間「37」をつけた後、昇格。土井はバットマンとしてのタイトル獲得がなかったが、篠塚は巧みなバットコントロールを武器に84年、87年と2度、首位打者に輝いた。川相は「60」「0」を経由したため「6」は4年間だけだが、土井が14年、篠塚が16年と“長期政権”の番号といえる。
そして「61」を2年背負った後に昇格した坂本は、今季で17年目、最長となった。09年の1月末、初めて「6」のユニホームを着た時、坂本はこう言っている。「ジャイアンツの1ケタをつけるのは責任があると思う。そのプレッシャーを感じながら、番号が似合う選手になりたい」。言葉通り、誰よりも「6」が似合う選手になった。