逆転優勝のロバンペラ、最終SSは「行くしかないとハードに攻めた」/WRC第3戦 デイ3後コメント

2022年4月25日(月)13時58分 AUTOSPORT web

 4月24日、WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアの競技最終日となったデイ3は、SS17〜20の計4SSが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が逆転に次ぐ逆転劇で今季2勝目を飾った。そんな『クロアチア・ラリー』の全日程を戦い終えたトヨタ、ヒョンデ(旧ヒュンダイ)、Mスポーツ・フォードの各陣営からドライバーコメントが届いている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/総合4位


「明らかに(不安定な)天気のせいでものすごく難しい週末になったが、僕たちはやり遂げた。ポール(・ネイグル/コドライバー)と僕が多くのことを学んだのは確かだよ。それにパワーステージでいくつかポイントを獲得し、4位でフィニッシュすることができた」


「残念だが、日曜午前のタイヤ選択にちょっとしたミスがあったことで、表彰台に上がるためのペースが出なかったのかもしれない。それは別にすれば(この結果に)満足しなければね」


●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/総合15位


「週末のスタートは調子が良く、金曜午前の終わりには5番手だった。そして午後に入ったが、週末の残りのスプリットとタイムを見ると、それは僕たちにとって現実的な順位だったと思う」


「だが、残念ながら何度もパンクが起きてしまった。全部で5回だ。それで完走できなくなってしまった。僕たちは良いスピードを出せていたのに、ノーポイントで週末を終えることになったのは残念だ」


●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/総合47位


「チームとの初のラリーでペースを出せたことを喜んでいる。いくつかのステージではライバルたちと戦うことができて気分が良かったよ。初の最速ステージタイムを出すところまで近づけたと思うよ」


「この調子を続けていく必要がある。このラリーは自信を築くための素晴らしいスタートになった」


●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)リタイア


「アクアプレーニングでマシンのコントロールを失ったのは、ラリーのスタート直後だった。本当に不運なミスだったし、このようなラリーのスタートを切るつもりはなかった」


「チームのためにポイントを獲得し、トリッキーになるはずのラリーを乗り越えていこうとしていたのに……。チームとパートナー、そして観に来てくれたファンの皆には本当に申し訳ないことをしたと思う」

クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア


■ヒョンデ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位


「僕たちはつねにポジティブなことを得ようとしている。3位は間違いなく満足できる結果だ。2分間のタイムペナルティもあったし、トラブルのない週末とはとても言えなかった。競技の面では難しいイベントだったが、ドライビングの面では楽しめたよ」


「マシンのフィーリングは良かったし、道路は綺麗で楽しかった。問題があったにもかかわらず、僕たちは決して諦めなかった。僕たちは懸命に戦い、最後にチームは2位と3位の結果と、マニュファクチャラーズ選手権への多くのポイントを獲得した」


「ペースが改善され、いっそうドライブしやすくなっている。僕たちは新たな一歩を踏み出したんだ。これからも多くのことがあるはずだ。今後のイベントでより上の順位を獲得するために改善を続けていく必要がある」


●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合2位


「金曜日夕方の順位と比べると、今日の終わりの順位は悪くないね。実際、あの時に予想していたよりも望みのある結果になった。他のドライバーと直接競うにはある意味ペースが不足していたけれど、とても賢明なタイヤ選択ができて、それが間違いなくうまくいったんだ」


「他のドライバーたちと比べても、僕たちはつねに適切なタイヤを適切なタイミングで使った。最終的には、カッレ(・ロバンペラ)が僕たちになかったパフォーマンスを発揮した。今後、僕たちはそのことにフォーカスする必要がある」


「次のラリー(・ポルトガル)がどうなるか見てみることにしよう。次回はグラベル(未舗装路)だから、また完全に違うテーマになる」

2位、3位表彰台を獲得したヒョンデ・シェル・モビスWRT(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
まさかのクラッシュ後、満身創痍のマシンで最終SS20のフィニッシュにたどり着いたティエリー・ヌービル駆るヒョンデi20 Nラリー1 2022年WRC第3戦クロアチア
最終SS20後、握手を交わしたカッレ・ロバンペラ(左:優勝)とオット・タナク(右:2位) 2022年WRC第3戦クロアチア


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合5位


「最終日はとても大変だった。予想外の大雨が降り、ハードタイヤ4本で走るのは本当に難しかったよ。それでも総合5位でフィニッシュできて良かったし、我々が選んだタイヤであのようなコンディションのパワーステージを走り、ボーナスポイントを獲得できたのも良かったと思う」


「実質的には最後尾となってしまった金曜日のように、一度遅れをとるとそこから挽回するのは難しく、今回も困難な週末になってしまった。しかし、次のポルトガルに向けてはポジティブな気持ちで臨み、より良い結果を得られるように頑張るよ」


「この週末を通して素晴らしい走りをしたカッレを祝福したいと思う。彼は間違いなく、優勝に相応しいドライバーだ」


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝


「今までで最高の勝利だと思う。この週末は本当にタフで、コンディションは非常に厳しく、誰もが何かしら問題を抱え、危ないシーンに遭遇したはずだ。そして自分にとっては今日も非常に困難な1日だった」


「天気があのように悪化してしまったので、優勝するのはかなり難しいように感じていた。実際、雨の中で多くタイムを失ったし、最終ステージも泥が多く出ていたため、あまりいいタイヤ選択だとは思えなかった。それでも、覚悟を決めて行くしかないとハードに攻めたところ、とてもいいタイムが出たんだ」


「この先は、出走順トップで難しいグラベルラリーに臨むことになり、それは自分にとって新たなる経験になるが、ここまでのところペースはとても良く、すべてがうまく進んでいるので満足している」


●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合49位


「今日のスタートは良かったが、自分たちが選んだタイヤにコンディションが味方してくれず、少し見込みが甘かったと感じた。その結果自信を失い、愚かなミスはしたくなかったので、スピードが落ちてしまった。ただし、それを除けば今週末の自分たちの速さには満足している」


「金曜日のデイリタイア後、自分たちができることはすべてやれたと思う。このような難しいコンディションで、これほど多くステージ優勝できるとは想像していなかったので、今回の経験を今後に活かしたいと思う」


「ターマックラリーに関しては、2018年にドライブしたヤリスWRC以上に素晴らしいクルマを手に入れたような感じがする。カッレはよくやったと思いますし、とくに最後のステージは本当に素晴らしい走りだったね」

エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
エサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア



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