テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーが2025年ル・マン24時間の名誉スターターに就任

　伝説的な元プロテニスプレイヤーであるロジャー・フェデラーが、ACOフランス西部自動車クラブから2025年WEC世界耐久選手権第4戦『ル・マン24時間レース』の名誉スターターに任命された。

　男子テニス史上最高の選手のひとりとして広く認められているフェデラーは、今年93回目の開催を数える伝統の耐久レースのスタート時にフランス国旗を振り、競技開始の合図を送る。

　43歳のフェデラーは、数十年にわたるキャリアの中で歴代3位となる20のグランドスラム優勝を果たし、とくにウィンブルドンでは史上最多8度の優勝を誇る。彼は、フランスのサッカー界のレジェンド、ジネディーヌ・ジダンの後任としてスターターを務める予定だ。

「象徴的でありながら極めて過酷なレースであるル・マン24時間レースに招待されたことは、この上ない名誉だ」とフェデラーは語った。

「このレースが要求する献身性、精密さ、そして回復力につねに魅了されてきた。この象徴的なイベントの中心に立つことは、素晴らしい経験となるだろう」

　注目すべきは、フェデラーがテニス界のいわゆる“ビッグスリー”の中で、ル・マンのスタートに任命されたふたりめの選手であることだ。2018年には、長年のライバルであるラファエル・ナダルが同レースのスターターに任命されている。

　ACOのピエール・フィヨン会長は、「ロジャー・フェデラーをル・マン24時間レースの公式スターターとして迎えることは、この上ない栄誉だ」と語った。

「彼の影響力はテニス界にとどまらない。彼は生ける伝説であり、その功績だけでなく、人間性においても称賛されている」

「彼の参加は、すでに素晴らしいレースになるよう準備が整いつつある今年のレースの魅力をさらに高めてくれるだろう」