表彰台でシャンパンがぶ飲み…フェルスタッペンの“抗議行動”が波紋 元F1レーサーが苦言「プロ意識に欠け、失礼な行為だ」

2025年4月25日(金)6時0分 ココカラネクスト

表彰台でシャンパンをがぶ飲みするフェルスタッペン。(C)Getty Images

 F1界の絶対王者の振る舞いが波紋を呼んだ。

 物議を醸したのは、現地時間4月20日に行われたF1の今季第5戦のサウジアラビア・グランプリ(GP)の決勝で、2位となったレッドブルのマックス・フェルスタッペンが表彰台で見せた振る舞いだ。

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 まさかのペナルティーを科されていた。決勝にポールポジションで臨んだフェルスタッペンだが、1週目に好スタートを切ったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と横並びになると、ターン1でコースアウト。

 ターン2でピアストリとの接触を避けるようにランオフエリアに飛び出したフェルスタッペンは、ショートカットをしながらふたたびトップでコースに戻る。しかし、この走りを見たスチュワードが即座に5秒のペナルティーを科した。

 この“罰”の影響は大きく、フェルスタッペンはピアストリに2.843秒差の2位でフィニッシュ。レース後には「それについては話さない方がいい。この件について何かを言えばトラブルに巻き込まれるかもしれない」とスチュワードの苛立ちを抑え込むように漏らした。

 ただ、カリスマは自身の苛立ちを表彰台で見せていた。通常は1〜3位の3人でシャンパンをかけあって、互いの労をねぎらうのだが、フェルスタッペンはその場に突っ立って、手にしたシャンパンボトルをがぶ飲み。ピアストリはもちろん、3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)とも祝うこともせずにグビグビと飲み続けたのだ。

 本人からすれば、“憂さ晴らし”という想いもあったのかもしれない。ただ、他のレーサーたちへの敬意にも欠ける行動には批判も噴出した。元F1ドライバーで、元スチュワードでもあるジョニー・ハーバート氏は、英紙『The Independent』で「彼が表彰台でシャンパンを飲んでいるのを見たが、オスカーやシャルルと一緒に祝うことはなかった。4度のワールドチャンピオンに輝いたドライバーとして、あれはプロ意識に欠け、失礼な行為だ」と断じた。

「敗北には寛大さも必要になる。人々がどうして『不公平なペナルティーだった』と主張するのか、私には分からない。反論をする人たちは、おそらくレースマシンに乗ったこともないし、ましてやF1マシンに乗ったこともないだろうから全く理解していない」

 さらに5秒ペナルティーに「とても厳しかったと思う」と語ったレッドブル陣営に対してハーバード氏は「時には自分の間違いを認めてポジションを返さなければならない時もある」と断言。「いずれにしてもあれは間違っている。ああいう風であってはいけない」とフェルスタッペンの振る舞いに苦言を呈した。

 現時点でドライバーズランキングでも1位のピアストリから12ポイント差の3位に甘んじているフェルスタッペン。レッドブルとの関係性がさまざまに語られ、忙しない日々を送る中で、4連覇中の王者が巻き返しを図れるか否かは大いに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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