根尾昂の守備に太鼓判を押した名手・高木守道氏の根拠

4月25日(木)16時0分 NEWSポストセブン

NPBアワーズでは「NPB 80 周年ベストナイン」に選ばれた(時事通信フォト)

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 難しいゴロも淡々と捌き、代名詞ともいえる華麗なバックトス・グラブトスで数々の併殺を完成させてきた元中日ドラゴンズの高木守道氏(77)。ベストナインを7回、ゴールデングラブ賞を3回受賞した名二塁手は、新世代の“ミスタードラゴンズ候補”の名前を挙げた。


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 内野守備の基本は「正確な捕球」と「素早い送球」です。つまり、いかに速く打球の正面に入り、捕ってからすぐに投げるか。そのためにはまず、強い足腰が必要になってくる。


 その意味で、今年からドラゴンズに入った根尾昂(あきら、19)に期待しています。プロではショート一本を表明していますが、大阪桐蔭でのピッチャー経験は下半身の鍛錬に意味があったと思います。加えて何より足の動きが素早い。広い守備範囲を任せられる選手になると思いますよ。


 ボクの現役時代は、難しいゴロでも素早く捕球体勢に入って、「プロだから普通のプレーだ」と顔色ひとつ変えずに処理することを意識しましたが、根尾も練習から真面目に淡々とこなす性格ですね。


 根尾の場合は肩の強さが加わってくる。ボクも高校時代までショートを守っていましたが、セカンドにコンバートしたのは肩を壊したからでした。肩の弱さをスピードとモーションでカバーしてきたんです。根尾は地肩が強いですから、普通の選手なら“無理かな”と思うような三遊間の深い打球でも、強い送球でアウトにすることができるんじゃないかな。


 ただし、高校時代にピッチャーや外野も守った根尾は、ショートとしての経験がまだ浅いので、基本を疎かにしないことだけは徹底しないといけません。


 たとえば広島の菊池涼介(29)だが、今年は送球を速くしようと意識しすぎて、正確性に欠けるプレーも目立っています。延長10回にファンブルと悪送球が重なった試合(4月9日)は典型でしょう。もう一度、正確さという基本に立ち戻る必要があると思います。


 身体能力が高い根尾は、菊池のように派手なプレーが良くも悪くもできてしまう。ファームでも悪送球が目立つようだから、荒木(雅博・二軍内野守備走塁)コーチのもとで“基本のキ”を鍛え上げて名手になってほしいね。


※週刊ポスト2019年5月3・10日号

NEWSポストセブン

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