【大学野球】5連覇へ青学大が勝ち点2 ドラフト候補エース・中西聖輝が1-0完封 5安打無四死球の快投
2025年4月25日(金)15時26分 スポーツ報知
笑顔でガッツポーズを見せる青学大の藤原夏暉主将(左)と中西聖輝投手(カメラ・加藤 弘士)
◆東都大学野球春季リーグ戦第3週第3日▽青学大1—0東洋大(25日・神宮)
リーグ5連覇を目指す青学大は、今秋ドラフト候補のエース右腕・中西聖輝(4年=智弁和歌山)が東洋大打線を5安打の無四死球で完封勝ち。勝ち点を2に伸ばした。中西は自身2度目の完封勝ちで、今季3勝目となった。
拳を握り、ほえた。力強いストレートで最後の打者を遊ゴロに抑えると、中西は緊張から解放され、穏やかな笑みを浮かべた。スコアボードに9つの0を並べ、エースの重責を果たした。
「序盤はコントロールも球威も良くなくて、野手に助けてもらいながら、ノラリクラリ投げました。ウイニングボール? どっかに行っています」。もはや戦国東都での快投は日常。その横顔が頼もしかった。
尻上がりに調子を上げた。中盤から正捕手の渡部海(3年=智弁和歌山に)に「ちょっと低く構えてよ」と指示。低めの制球が絶妙で東洋大打線のバットに空を切らせ、9三振を奪った。無四死球と無駄な走者を出さず「5回からはまとまった投球で、最後まで行けました」と胸を張った。
打線は5回まで無安打に封じられながら、6回先頭に山口翔梧内野手(2年=龍谷大平安)が中越え二塁打で作った1死三塁のチャンスで、主将の藤原夏暉内野手(4年=大阪桐蔭)が中前へタイムリー。この1点を中西が守り抜いた。わずか2安打での勝利に安藤寧則監督(47)は「ウチがやってきた野球を体現してくれた。心意気の積み重ねに、結果がついてきてくれた」とナインをたたえた。
次戦は30日9時から、先勝している未消化の日大戦(神宮)に臨む。「自分の投球をするだけ」と中西。リーグ5連覇へ、慢心とは無縁のままに突き進む。(加藤 弘士)