ハータが完勝。琢磨もオーバーテイクをみせ6位【順位結果】インディカー第2戦セント・ピーターズバーグ決勝レース

　セント・ピーターズバーグ市街地で開催されたNTTインディカー・シリーズ第2戦。25日に行われた決勝レースは、コルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）がポール・トゥ・ウインで勝利を飾った。

　佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は、15番手からジャンプアップし6位でレースを終えている。

　午前中は雨の予報もあったセント・ピーターズバーグ市街地は晴れ渡り、2万人の観客が見つめる中、100周のレースのグリーンフラッグが振られる。

　ポールポジションのコルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）がホールショットを決め、ジャック・ハーベイ（メイヤー・シャンク・レーシング）、ジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）が続いていく。

　15周目最終コーナーでジミー・ジョンソン（チップ・ガナッシ）がコースアウト。このタイミングで5、6台が最初のピットイン。ジョンソンはそのまま動けず、18周目にイエローコーションとなる。

　22周目にレースはリスタート。翌周、13番手を走行していた佐藤琢磨は、ターン1で前を走るジェームズ・ヒンチクリフ（アンドレッティ・オートスポート）のインを差しポジションアップ。

　さらにライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）をオーバーテイクして11番手にアップすると、29周目のターン1で今度はリナス・ヴィーケイ（エド・カーペンター・レーシング）とパト・オワード（アロウ・マクラーレンSP）を2台抜き。9番手へとジャンプアップする。

　31周目、ハーベイのペースが落ちニューガーデンに交わされ、さらに4番手のシモン・パジェノー（チーム・ペンスキー）に攻め立てられる。

　ハータは、35周終わりで最初のピットインへ。2番手のニューガーデンも続いていく。

　全車がルーティンピットを終えると、ハータはニューガーデンに5秒差をつけてトップに復帰。パジェノー、ハーベイ、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）と続き、琢磨は6番手に。

　上位陣は変化なく2スティント目は進み、琢磨は66周目終わりで最後のピットイン。ハータはトップを快走し、その翌周にピットインを行う。

　チームクルーもミスなくハータを送り出し、ニューガーデンとの差を約9秒つけ最終スティントへ。

　73周目、ジョンソンがターン3でスピン。ここでフルコースイエローとなる。リードはなくなったが、77周目のリスタートでもハータはトップをキープ。レッドタイヤのニューガーデンは、ここでプッシュしハータにプレッシャーをかけていく。

　しかし、エド・ジョーンズ（デイル・コイン・レーシング）がヒンチクリフと接触し、コース上にストップ。80周目に再びイエローコーションとなる。

　84周目にリスタートとなるも、ここでもハータはトップをキープ。ニューガーデンも離されず0.5秒差でハータを捉え、レースは残り10周へ。

　ハータは92周目にベストラップを更新。ニューガーデンとの差を1秒に広げ、勝利へとまい進。最後は2.5秒差をつけて通算4勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。

　2位にニューガーデン、3位はブルデー。佐藤琢磨は、15番手から順位を上げ6位フィニッシュとなった。

■NTTインディカー・シリーズ第2戦セント・ピーターズバーグ決勝レース結果