「ツノダに信頼を寄せるタイミングだ」角田裕毅の来季残留を英メディアが推奨 他の有力候補にも言及「ラッセルがチームを離れる可能性は低い」
2025年4月26日(土)16時30分 ココカラネクスト

角田の来季去就は今後のレースにかかっている(C)Getty Images
開幕から5戦を終えたF1の2025年シーズンでは、参戦5年目の日本人ドライバー角田裕毅の存在がグランプリごとにフォーカスされている。レーシングブルズの一員としてスタートした今季、3戦目の日本GPから急遽、レッドブルに昇格。成績不振のリアム・ローソンと交代により、シーズン序盤にしてトップチームのシートを得た。
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そこから第5戦サウジアラビアGPまでの3レースでは入賞1回にとどまっているものの、そのパフォーマンスを評価する声も伝えられ、この先の戦いに向けても大きな期待が寄せられている。また、注目を集めるのはコース上の走りばかりではない。すでに来季の去就の話題でも角田は“主役”の1人であり、当然ながら、2026年におけるレッドブルのドライバー有力候補としても名前が挙がっている。
英メディア『F1 OVERSTEER』が現地時間4月24日、角田の来季を占っており、引き続き現所属チームでドライブすると予想し、その理由も綴っている。
トピックでは、移籍からの3レースの内容を踏まえ、「ツノダのレッドブルでの生活は順調にスタートした」と綴っており、ここまでの結果を称えながら今後の契約延長の可能性に言及。同メディアは車体やパワーユニットの大幅な規則変更が予定される来季を見据え、「ツノダの経験は2026年のF1レギュレーションにも反映されるはずで、そのフィードバックは今後のレッドブルのマシン開発に生かされることになる」と主張する。
さらに、「ツノダが(マックス・)フェルスタッペンのレベルに達することはないだろうが、それでもフロントでライバルを苦しめることはできる。もっと時間をかければ、非常に頼りになるドライバーになるだろう」と論じるなど、ポテンシャルにも太鼓判を押す。
また、フェルスタッペンの未来のチームメイトとして、角田以外にも報じられている名前にも触れるとともに、今後のドライバー市場への見解を示す。レッドブルがチームの影響力の大きさから、「2026年に現世界王者の隣に誰を置くかを自由に選ぶことができる」とした上で、「最も注目されるジョージ・ラッセルはファクトリーチーム(メルセデス)を離れる可能性は低い」などと見通している。
同メディアは、グループの育成ドライバーであるアービッド・リンドブラッドも候補に挙げるも、「まだ若すぎて経験不足であり、いきなりレッドブルに昇格させるのではなく、レーシングブルズのようなマシンで経験を積む必要がある」などと綴っている。
加えて、頻繁にセカンドドライバーの交代が行われてきている現状を、トップチームとしての印象面においてふさわしい動きではないと説いており、「ツノダに信頼を寄せるタイミングなのでは」と訴えている。他にも、「今後も週末を重ねるごとに成長していくであろうドライバーだ」として、角田への期待の言葉を続けた。
もちろん来季の契約については、今季残りの19レースの結果も大きな判断材料となる。そして、シーズン途中でも多くのライバルと天秤にかけられるのがトップカテゴリーの世界だ。やはり角田は次戦以降での毎レースで、生き残りを懸けた戦いに挑むことになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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