バルサ“3冠”への第一歩も、アラウホ「1試合ごとに勝ちを重ねるだけ」…左SB起用の噂にも言及
2025年4月26日(土)1時13分 サッカーキング
コパ・デル・レイ決勝の前日会見に出席したアラウホ [写真]=Getty Images
今季のバルセロナは既にスーペルコパ・デ・エスパーニャでトロフィーを掲げているものの、現在首位を走るラ・リーガ、準決勝進出を決めているチャンピオンズリーグ(CL)、そしてコパ・デル・レイの“3冠”への挑戦という意味では、1つ目のミッションに挑むこととなる。ただし、アラウホは「僕らはチームとして常に3冠を意識しているわけではない。僕らが常にやっていることは、トレーニングやプレーを楽しむことだ」と、この考え方を否定。「確かに、チームは良い状態だし、現実的に3冠が視野に入ってくる気持ちは理解できる。けれども、目の前の1試合1試合に集中して、勝ちを重ねるという感覚は絶対に失ってはならない。このようなメンタリティが、僕らをここまで連れてきたのだから」と、とにかく目の前の試合に勝ちに行く姿勢を強調した。
対戦相手についても言及し、「レアル・マドリードという偉大な選手を擁するチームとの対戦だ。とても難しい試合になるだろう。謙虚に受け止めなければならない」と、“宿敵”を警戒。レアル・マドリードはCLに敗れたことで、カルロ・アンチェロッティ監督の去就が騒がれる事態となっているが、アラウホは次のように、レアル・マドリードへのリスペクトの言葉を残している。
「偉大な選手、そして偉大な監督に恵まれた素晴らしいチームであることに疑いの余地はない。それは彼らが成し遂げてきたものを見れば一目瞭然だ。それたに対するリスペクトは、絶対に忘れてはならないよ。特に前線には、破壊力を備えた選手が数多くいるけれども、僕らは僕らのスタイルを崩さずにプレーすることが重要だ」
そんなチームとの対戦を前にしてアラウホは、「これまでとは全く違う試合になると思う。僕らは常にボールを握り、主導権を持って、いわば主人公になりたい。最も重要なのは、試合に勝つための術を適切に見つけ出すことだ」と意気込み。タイトルの重要性については、次のように語りつつ、“オール・オア・ナッシング”のような考え方ではないことも付け加えている。
「タイトルが重要なのは言うまでもないことだけれども、最大のライバルが相手ならなおさらだね。このような試合では、何よりも気持ちが大事なんだ。このクラブを代表する責任は、チームのみんながわかっている」
「ただ、万が一にも僕らの願いが叶わなかったとて、残りの試合も全力で挑み続けるだけだ。つまり、ここから先の全ての試合に勝ちに行く。これが僕らのメンタリティだ」
また、現在バルセロナでは、左サイドバックで主力に定着しているスペイン代表DFアレハンドロ・バルデがハムストリングの負傷により離脱中。これまではU−23同DFジェラール・マルティンやU−19同DFエクトル・フォルトらが代役を務めてきたが、“大一番”では、アラウホが本職とは異なる左サイドバックで起用される可能性も報じられている。
アラウホはサイドバック起用について、「監督から特別な何かを言われたわけではないが、僕は何でもする準備ができているし、力になれる。もし頼まれたら、自分のポジションでなくても、ベストを尽くすよ」と話した。
バルセロナとレアル・マドリードが対戦するコパ・デル・レイ決勝は、日本時間で26日の29時00分(27日の5時00分)にキックオフを迎える。
【ハイライト動画】スーペルコパ決勝のエル・クラシコではバルサが完勝