梅野よりも坂本を使うべき?阪神の捕手起用に球団OBが見解「まだ時期的には早い」
2023年4月27日(木)16時0分 ココカラネクスト
奮起が期待される梅野。Ⅴ奪還のためにもこの男の復調が求められる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
岡田彰布監督が就任して18年ぶりのV奪還を狙う阪神。その中心選手として期待されている梅野隆太郎が、今シーズンはなかなか思うような成績を残せていない。打撃面では打率・094、得点圏打率も・067とどちらも1割を切る。守備面でも盗塁阻止率・000と苦しく、梅野が主にリードする西勇輝は防御率3・65、青柳晃洋は4・95と苦労している。攻守ともに精彩を欠いており、2番手捕手の坂本誠志郎に期待するファンも多い。
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坂本は今シーズン6試合に出場し、スタメンマスクはそのうち4試合。先発投手の内訳は大竹耕太郎が2試合、村上頌樹が2試合となっており、4試合すべてで勝利を収めている。また、この4試合はいずれも1失点以下。さらには、打率・200ではあるものの出塁率・357と悪くない。坂本待望論が出るのも無理はないだろう。
球団OBは阪神のキャッチャー起用についてどのように考えているのか。阪神で投手コーチを務めた中西清起氏は、自身のYouTubeチャンネル「中西清起の虎の穴チャンネル」で、「どのピッチャーに対しても坂本を使っていくと、調子のいい大竹、村上も悪くなってきてしまう。そういうリズムを岡田監督は非常に嫌がる」と話す。
村上や大竹以外でも坂本が先発マスクを被ると、今のところ安定感を見せている2人の調子を崩すリスクを岡田監督が気にしていると予想。かつて投手コーチとして岡田監督を支え、2005年のリーグ優勝をともに分かち合った経験を持つ中西氏だからこその分析結果だろう。
続けて、「どこかで『坂本を(スタメンで)使っていこう』ということもあるかもしれませんが、まだ時期的には早い」とするも、「どこかで相性やリズムが悪いということになると、多少の変更は出てくると思います」とも。坂本が1番手捕手になる可能性を示唆したが、しばらくは梅野が軸になるだろうと語った。
26日に巨人に敗れて、ついに貯金が1まで減ったものの2位をキープする阪神。上昇気流に乗るためにも、梅野の投打の要としての活躍が待たれる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]