与四球率18.56で露呈する“悪癖” マイナー生活が続く藤浪晋太郎に米記者も嘆き「コントロールの悪さが狂わせる」

2024年4月27日(土)17時41分 ココカラネクスト

マイナーでの調整を余儀なくされている藤浪。そのパフォーマンスは問題視されている。(C)Getty Images

 剛腕が苦闘を続けている。今年2月にメッツと契約した藤浪晋太郎だ。

 現在、メッツの3A球団「シラキュース」に属している藤浪は、現地時間4月25日に行われたコロンバス・クリッパーズ戦の8回に登板。1死しか奪えず、6失点で降板を余儀なくされた。

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 2点のビハインドというこれ以上に失点したくない局面でのマウンドだった。しかし、藤浪は先頭打者から3者連続四球で塁を生めると、4人目の打者こそ中飛に打ち取ったが、そこから味方のエラーや適時打、押し出し四球など大乱調。課題の制球難が仇となり、あえなくKOとなった。

 いまだメジャー昇格の道筋は見えてこない。14日のウースター戦でも、1死も奪えずに押し出し四球や適時打を浴びて3失点を喫していた藤浪は、今季成績が7登板で、防御率13.50、与四球率18.56、WHIP2.81と低調なパフォーマンスに終始。新戦力として計算が立っていない。

 今春のオープン戦成績も5登板で、防御率12.27、WHIP2.18と精彩を欠いていた。その悪しき流れを脱せずにいる30歳には、米メディアからも厳しい指摘が飛んでいる。米メディア『Fan Side』のジョン・フリン記者はメッツ投手陣の中間評価を下す記事内で「シンタロウ・フジナミの速球は打者を圧倒するが、コントロールの悪さはファンを狂わせる」と指摘。阪神時代からの“悪癖”を糾弾した。

「平均球速98マイル(約157.7キロ)の速球は魅力的な一面を持っているが、彼との契約はそもそもハイリスクハイリターンのものであった。メッツはアスレティックス時代のフジナミをリセットさせるべく取り組んでいるが、だが、その賭けはあまりにリスクが大きい。ルーキーイヤーに悩まされたコントロールの課題さえ解決できれば、助けになるだろう」

 藤浪とは、85万ドル(約1億2580万円)の出来高も付帯する335万ドル(約4億9580万円)の単年契約を締結しているメッツ。この契約内容を見るに、球団首脳陣はシーズン中のトレードの可能性もにらんでいたはずだが、現在の調子では、その“可能性”も怪しいと言わざるを得ない。

 何よりも「結果」が求められる右腕だが、ニューヨークでの船出は前途多難だ。ここから浮上の兆しを掴めるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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